妖怪ウォッチ ページ14
in河川敷グラウンド
その日の練習は基礎的な体力づくり、シュートやドリブルだった。
そこそこ順調に進んだと言ってもいい。
だが正直言って、このペースでは帝国戦までには間に合わないかもしれない。
『(さて、どうしたものか......)』
その時、
『......！ごめん、ちょっと抜ける』
「ん？トイレか？」
『ま、そんなとこ』
円堂に断りを入れると、Aはその場から離れた。
ベンチの近くで見ていた青龍とツチノコも何かを察したらしく、グラウンドから離れるAについてきた。
『......この辺りか』
Aは左腕のアンティークなデザインの腕時計を見て呟いた。
腕時計には四つの針があり、その一つが小刻みに揺れている。
これは元々妖怪が見えるA用に作られた、レーダーと召喚機能のみのA専用の妖怪ウォッチなのだ。
『この反応から見るとBランクだな。さて、どこから.......ッ！』
その時突然茂みから影が飛び出してきた。
影は思いの外小さかった。
Aは影を確認するとパンッと手を叩いた。
『火花の術！！』
すると火花が弾け、影に直撃した。
次に備えようとした時、
［アチチチチ！！A、ストップダニー！！］
『へっ？』
その声はAにとって聞き覚えのある声だった。
『あれ、ウサ吉じゃないか』
［いきなり攻撃すんなダニ！そしてミーはウサ吉じゃないダニ！］
そう、影の正体は妖怪ウォッチの所有者の一人であり、妹分の未空イナホの友だち妖怪、USAピョンだった。
『悪い悪い。で、どうしてこんなとこにアンタがいるんだい。イナホはどうした？』
［あ、そうそう。実は用事があってイナホもここに来てるんダニ。呼んでくるからちょっと待ってるダニ］
『いや、実は今部活の練習から抜けてるんだ。練習が終わってからでいいかい？』
［了解ダニ！］
とりあえずUSAピョンに待機して貰い、Aは青龍とツチノコを連れて練習に戻った。
それからしばらくして練習が終わり、Aはイナホのケータイに連絡して雷門中の校門前に来てもらった。
「ちわっち！A姉さん！」
『ようイナホ。元気にしてたかい？』
「もっちろん！A姉さんは相変わらずお美しいですなー！」
『はいはい』
目を輝かせて見つめてくるイナホを軽くあしらってAは苦笑する。
イナホはAのことを姉さんと呼んで慕っている。
少々おかしい部分もあるが、これがイナホの通常運転なので仕方がない。
『とりあえず場所を移動しよう。話もそこで聞く』
「了解っス！」
相棒に似た答え方に、Aはクスッと笑ったのだった。
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乃愛(プロフ) - 妖怪たち（全員）にも恋愛的に愛されたいです！いきなりすみません🙇 (2023年3月14日 14時) (
レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 妖怪ウォッチの逆ハーあんまりないから嬉しいです！無理せずに頑張ってくださいね！妖怪たちイケメンやかわいい子多いから選べないですよね！ (2023年3月14日 14時) (レス) @page8 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます。 (2019年8月14日 15時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続きが楽しみ過ぎて眠れません(*≧∀≦*) (2019年8月13日 17時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
ろーそく - 何回も読み返しました！面白かったです。続き頑張ってください！ (2019年8月9日 23時) (レス) id: 5941402851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2018年9月30日 13時
