番外編『少女仙人と公子』 ページ21
「で、どうして鍾離先生も居るのかな？」
「俺が居るのは不満か？それとも何かよからぬことを考えているのか。」
「俺はてっきりAと
私を挟んで喧嘩…らしきものをする2人。側から見たらどんな絵面に見えるのか気になりはしたけど、とりあえず店の人に声をかけるとタルタリヤが取ってくれていた部屋へ通してもらえた。
——今日はタルタリヤが私を呼んでくれた。
あれから少し時間が空いたしどうかなと思っていたけど約束は覚えてくれてたみたいで、しっかり食事の場も用意していた…けど鍾離様がいるのはいささか不満らしい。
「で、A？説明してくれるよね。」
「うぅん……たまたま鍾離様と居たところでタルタリヤが呼んだから…」
「なるほど、単にタイミングが悪かったわけだ…」
そう、本当にたまたま鍾離様と一緒にいただけで…私が誘ったとかそう言うわけではない。確かにタルタリヤに呼ばれたので行ってきます、と正直に言ってしまったのは私だけど…
「…当たり前のようについて来るのどうにかならない？」
「私がひとりの時に呼んでくれれば。」
「地味に難易度高いこと要求してくるね。」
まぁまぁと2人の腕を掴んで席に座らせて、私は鍾離先生の隣、タルタリヤの前の席に腰掛ける。
「けど本当、どうしてついて来たの鍾離先生は。」
箸を手に若干眉を顰めてから話を続けるタルタリヤ。
「折角「凡人」としてここに居るんだ、Aから教わることも多いと思ってな。」
「まぁ…私の「人」としての年齢は18だから…鍾離様よりは年上になりますしね…」
「へぇ、そうなんだ。そうなると「凡人」としては俺が一番上か！」
他愛のない話だった。少し険悪だった雰囲気も消えて、いつも通り穏やかなものに変わっている。きっとこのまま楽しい食事会になる、はず。
…はず、だった。
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匿名 - 感動できる物語を読まさせていただきありがとうございます！！これからも応援しています！ (2022年6月14日 21時) (
レス) @page15 id: e82571c646 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 続編おめでとうございます！最初から読ませて頂きました！更新頑張ってください！応援してます！ (2022年6月3日 22時) (レス) @page4 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりふき | 作成日時：2022年6月1日 19時
