． ページ10
ましろside
Aさんと2人きりになれる時間を、私は何よりも大切にしている。彼女が体全体て私を感じてくれれば、その瞬間は間違いなく、意識さえも私だけのものになる。
余裕のない顔で私の名前を呼ぶAさんがたまらなく好き。大事にしてくれようとして、結局は出来なくて謝るのも好き。
Aさんの全部を、私は愛している。
「……ましろちゃん、もしも、だよ？」
「はい……？」
「もし、私のお嫁さんになってって、お願いしたら。君はなんて応えてくれる？」
「はいって、言います。私はAさんのこと、大好きですから。だから今、お料理とか頑張ってみたり、してるんですけど……」
自分の出来の悪さが不甲斐ない。ごめんなさいの意味を込めて彼女の腕の中に丸まれば、慰めるかのように撫でてくれた。なんて心地よいのだろう。
「ましろちゃんは、私が養ってあげるから気にしないで。何もしなくていい。私を待っててくれれば、それで」
「……Aさん？」
「どこにも行かないで。私だけのましろちゃんでいて。……そうするまで、まだまだ時間はかかってしまうけれど」
＿＿その言葉を、私は待っていた。
鎖に繋げなんて私は言っていない。閉じ込めてくれだなんて、口にしていない。
Aさんは自分の意思で、私を閉じ込めてしまうのを選んだ。選んでくれた。
「ましろちゃん、約束しよ」
「はい、約束……だから、迎えに来てくださいね……」
「もちろん……待ってて、ずっと」
私が彼女に願うのは、たった一つ。
あなただけの、私でいさせてください……と。
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
良さげな空気で終わったあとに失礼します、ちくぜんにです。
今回のましろ編についていますサブタイトルですが、こちら私の造語になっています。
愛を捧ぐ、でアイホウ。
ヤンデレかと言われれば至極微妙ではございますが、普通の人は監 禁されたい欲なんてないでしょう。
稀有な人はいらっしゃると思いますが、少なくとも私は私を元に書いていますのでそういうことだと思ってください。
以上、後半はたた話したかっただけのお知らせ(？)コーナーでした。
引き続きこの作品をよろしくお願いいたします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちくぜんに(プロフ) - 飛餅さん» できる限り頑張ります！あんまり期待しないでお待ちくださいね……！ (2021年4月4日 21時) (
レス) id: 8315f66856 (このIDを非表示/違反報告)
飛餅 - コメント失礼します！リクエストなんですけどパレオで崇拝型ヤンデレをお願いできますでしょうか！？よろしくお願いいたします！！ (2021年3月31日 23時) (レス) id: 862382894b (このIDを非表示/違反報告)
ちくぜんに(プロフ) - ロコロコさん» ありがとうございます、リクエスト頑張ります！ (2021年2月10日 10時) (レス) id: 8315f66856 (このIDを非表示/違反報告)
ロコロコ(プロフ) - コメント失礼します！これはいいヤンデレや・・！リクエストなのですが独占型で香澄ちゃんをおねがい出来ますでしょうか・・！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております！ (2021年2月10日 9時) (レス) id: 5b95378116 (このIDを非表示/違反報告)
ちくぜんに(プロフ) - アーシャさん» リクエストありがとうございます！かしこまりました、少々お待ちを……！ (2021年2月9日 17時) (レス) id: 8315f66856 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちくぜんに | 作成日時：2020年8月6日 17時
