My correct answer【urt】【skt】

正解が1つ。 ページ1

「あちらに見えるのは繁華街です。マフィアが住んでいたり、殺人鬼や悪魔まで住み着いていると言われています。危険なので、絶対に立ち入らないでくださいね。」


そうバスガイドさんが指をさし解説すると、殺人鬼や悪魔に興味を寄せた人の視線が一斉に集まる。
まぁそうだろう。

それは海外でも知られている程有名な話で、その住み着いている在り処を一目見ようと、此処まで来た人が多い。
なんせ自分もその1人なのだから。

1人と言えばそうなのだが、雑誌の取材班が故、嫌々来た身。
あの圧がすごい編集長になんか断れるはずがないのだ。

はぁと、そんな情けなく惨めな自分と繁華街を面白そうに眺めている観光客に呆れながらも、新米の頃から愛用している取材用カメラでシャッターを切った。

これで本日の仕事終了。
あとはホテルでゆっくり休むだけだ。

私は夕食何だろうとくだらないことを考えながら、未だ高速道路を走るバスに揺られた。だが、よっぽど疲れていたのか、だんだんまぶたが重くなっていってしまいには眠りについてしまった。

「間も無くホテルに着きます！」

不意に聞こえたバスガイドさんの元気な声とともに私は眠りから覚めた。
目の前には何十階建てだろうと思うくらいの高い建物に、たくさんの人集り。

時期にバスはブーッとクラクションを鳴らして停車した。
荷物の入ったスポーツバックとリュックサックに手を掛け、預けたキャリーバックを拾い、ホテルのカウンターへ向かった。



「へぇ？面白そうな人間発見。」

誰かの声には気づかずに。

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