生意気な梟【ハイキュー】

じゅうに ページ19

もうすっかり日も暮れ、合宿も終わりに近付いていた。



黒「ラストは烏野と森然な」



音駒の主将に指示され、翔陽たちはコートに入る。

梟谷は全勝したからペナルティも一切ない。

暇だから翔陽達の試合でも見ておこうと思い、体育館の隅っこに腰掛ける。



研「…」


「…」


隣から聞こえるゲーム音。この人音駒のセッターだよな。

音駒とは何回か試合したけど特に部員と関わりはなかったな…。この人絶対頭いい。目線フェイント上手かった。

でもプリン頭…だせぇ。


俺はプリン頭の画面を覗き込む。

あ、これ俺もやってるやつじゃん。




「そのゲーム面白いよね」


研「…！」ﾋﾞｸｯ



え、そんな警戒せんでも…



「俺もやってる」


そう言って、スマホでゲームの画面を見せる。


研「うん…」


「わ、それラスボスじゃん！俺1個前のステージでボコボコにされんだけど」


研「そいつはモーションにさえ注意しとけば倒せるよ…」


「まじ？ちょ、やってみる！」



ーGAME OVERー



「んあ！？」


研「違う、これはこのタイミングでこの技」


「む、むずい…」


研「かして」





黒(研磨が梟谷の美少年とゲームしている…！？)





ーWINー





「すご！！プリ…あんた上手いね！！」


研「(プリンって言おうとしたな)まぁね。ゲームは得意」



あぶねープリン頭って言うとこだった…。


「ありがと！えっと…俺は杜A。1年。あんたは？」


研「…孤爪研磨。2年…」


「げ、先輩だったんすね」


研「うん。でも俺、体育会系の上下関係嫌いだから…敬語じゃなくてもいいよ」



敬語じゃなくてもいいだと…！？

同じ2年の赤葦センパイは敬語使わなかっただけであんなにガミガミ言うのに…！！


「よろしくな！研磨！！」


研「よろしくA」(なんでこんな嬉しそうなんだろう)


研磨って良い奴だな、！




「研磨さえよければ暇なとき一緒にゲームやろーよ」


研「いいよ。これ…俺のアドレス。連絡待ってる」


「おう！あんがと！」






黒(研磨がアドレスを交換している…！！)


赤(Aが孤爪と連絡先交換してる…)

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