【忍たま】スノードロップ (ページ44)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:44,102 hit

44話ページ44

「本当に、ありがとうこざいました！！！」

また頂上にみんなが集まって、

滝夜叉丸が私に頭を下げている。

「いいよ、大したことはしてないし」

たまたま私が見つけただけだから。

怪我とか色々と心配してくれる滝夜叉丸に耳打ちする。

「1人になって考えはまとまった？」

ビクッとして、苦笑いで返す。

「…ありがとうございます」

「それが私の役目だから。」

体育委員会は滝夜叉丸に任せておけば大丈夫だろう。

多分、私は干渉しすぎない方がいい。

「七松先輩、少しお話があります」

離れた場所で5人が輪になって話し込んでいるのを

少しずつ赤くなる太陽に照らされながらながめていた。

…さすがに山2つは1人では超えられないから待つしかない。うん。

思ったより早く話し合いは終わったようで

その結果はみんなの表情をみればすぐにわかった。

「真面目に話し合ってたら体が疲れた！忍術学園までイケイケドンドンで走るぞ！」

みんなが声を揃えて「えﾞっ！」と声を上げる。

「先輩…もうみんなヘトヘトですよ？」

滝夜叉丸が私を指した。

「んー…よし！2人は私が担いでやる！行くぞ！！」

状況が掴めないまま抱きかかえられてものすごいスピードで下山していく。

「ひぎぃぃい」

風圧が！すごすぎる！

「A！お前は思ってたより良い奴だな！」

ただ、こんなみんなの笑顔が見れたらどんな疲れでも吹っ飛んでしまう気がした。