【忍たま】スノードロップ (ページ37)

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37話ページ37

そしてついに動き出す時がやってきた。

「Aちゃん頑張って！」

なかなか行く勇気の出ない私は昼食を早めに済ませて小松田さんの所にいた。

「作法委員会って普段はどんな感じなの？」

「えっと…一年は組の兵太夫くんが作ったからくりが部屋中にあって、生首フィギアの取り扱いとかしてるからか比較的冷静な人が多いかな」

聞けば聞くほどやっていける自信がァ…

「ほら、遅刻厳禁でしょ！行ってらっしゃい！」

笑顔で押し出されて、作法委員の集まる場所に重い足取りで向かった。

「失礼します…」

障子を開ける前から伝わるギスギス感に耐えながら声を出す。

「よし、後は喜八郎だけか…」

一応みんな来ることは来るんだ。

肩身狭そうにしている委員長の仙蔵。

「天女と話す予習も作法委員会の活動の予習もしてきたから大丈夫」と呪文のように唱える藤内。

いつもは言い合いしているのにここぞとばかりにくっついて縮こまっている伝七と兵太夫。

「遅くなりましたー綾部喜八郎でーす」

踏鋤を持ってのんびり歩いてきた喜八郎。

ちらっと私を見て仙蔵の隣にそっと立った。

「では、これより本日の作法委員会の活動を始める。予告通り生首フィギアの手入れからしようか」

他のメンバーの反応を伺いながら仙蔵は倉庫に向かって歩き始めた。