44話 ページ44
「…利吉さん、Aさんの気持ち気づいているんですよね。」
追いかけて来たはいいものの…
とても出ていける雰囲気ではない。
利吉さんがそっと目を伏せるのが見えた。
「私だってAちゃんの気持ちに応えてあげたい。だが私はこういう仕事だから…」
「そんなのどうだっていいんですよ！Aさんはそれをわかった上でずっと自分の気持ちを抑えてきたんですよ！？」
留三郎くんがここまで取り乱しているのは珍しい。
「辛くてもみんなに心配かけないように笑顔振りまいたり、素直に感謝を伝えたりできるAさんが俺は好きなんです。
俺ならそんな悲しい顔させないのにって何度も思いました。
でもAさんは利吉さんじゃなきゃダメなんですよ、利吉さんから好きの2文字を聞くために頑張ってるんですよ！」
思わず固まってしまった。
もともとすごくいい人だと思っていたけど
そう思えばめっちゃアピールされてる。
私、鈍感すぎ…
「…俺からお願いします…Aさんの所に行ってあげてください…」
頭を下げる留三郎くんをみて、そっと路地裏から離れた。
前に留三郎くんは叶わないと思いながらも好きでい続ける私に「すごい」と言った。
「留三郎くんのほうがずっとすごいよね」
私は彼にとって相当辛いことをしていたみたいだ。
好きな人の幸せを願えるなんて人間の鑑だよ。
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みかんおばけ - 素敵です！サイコーです！ (2019年3月29日 21時) (
レス) id: 37228e8831 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 月長石さん» 月長石さん、ありがとうございます！準備が整い次第、続編を作ろうかなと思っているので他作品と並行になり更新ペースは遅くなるかもしれませんが、気長に見ていただければ嬉しいです！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2018年12月21日 21時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 大変だとは思いますが、ご検討して頂けるとありがたいです！改めてお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます！いつもワクワクしながら見させて頂きました！私としては作者様も大変だとは思いますが、続編をつくって頂きたいなと思います！利吉さんと夢主さんが付き合った後の日常…みたいな感じの小説が見てみたいです！ (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - リディア94さん» リディア49さん、ありがとうございます！楽しんでいただけてなによりです(^^)これからちょっと留三郎くんに頑張ってもらってハッピーエンドを目指すので最後までよろしくおねがいします！ (2018年12月14日 23時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーり x他1人 | 作成日時：2018年8月7日 23時
