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34話 ページ34

「急ぎましょう」

そう言って外の気配を探りながら障子を開ける。



「待って…あやか、妹は…?私が今消えたら妹が危険にさらされるかも…」


せっかく助けに来てくれたのに

わがままでごめんね。


でも私のせいで他の人に危害が加わるのだけは嫌なんだ。


「…たしかにAさんは忍者に向いてませんね」

そう言って留三郎くんは笑った。


「大丈夫です。今なら逃げても妹さんは無事です。俺を…利吉さんを信じてください。」

まっすぐにそう伝えられる。


利吉さん、と言い換えてしまうあたり

留三郎くんだって優しすぎて忍者に向いてないんじゃないかとすら思ってしまう。


「…3人で抜け出しましょうか」

…え?


「5つ数えたら門に向かって走ってください。俺も先に行って待ってます。」

目配せをして、片手でカウントダウンがはじまる。


ご、よん、さん、に…いち



パッと目の前の障子が開け、指示通り2人で走り出した。


しばらく走ると石造りの門が見えてくる。

門の先で約束通り留三郎くんが立っていた。



見慣れた顔が

存在がこんなにも安心できるなんて知らなかった。



無事合流したところで

「…なっ、Aさん…!?どうしました!?」


糸が切れたように涙が溢れる。


「どこか痛いとこでも?えっと…むぐっ!」

慌てる留三郎くんと泣きじゃくる私の口に大きな手がふさがる。


「ふぃひひふぁん!」

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みかんおばけ - 素敵です!サイコーです! (2019年3月29日 21時) (レス) id: 37228e8831 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 月長石さん» 月長石さん、ありがとうございます!準備が整い次第、続編を作ろうかなと思っているので他作品と並行になり更新ペースは遅くなるかもしれませんが、気長に見ていただければ嬉しいです!ご期待に添えるよう頑張ります! (2018年12月21日 21時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 大変だとは思いますが、ご検討して頂けるとありがたいです!改めてお疲れ様でした!ありがとうございました! (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!いつもワクワクしながら見させて頂きました!私としては作者様も大変だとは思いますが、続編をつくって頂きたいなと思います!利吉さんと夢主さんが付き合った後の日常…みたいな感じの小説が見てみたいです! (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - リディア94さん» リディア49さん、ありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです(^^)これからちょっと留三郎くんに頑張ってもらってハッピーエンドを目指すので最後までよろしくおねがいします! (2018年12月14日 23時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーり x他1人 | 作成日時:2018年8月7日 23時

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