28話 ページ28
みんなを信頼していないわけじゃないけど…
自分のことを伝えるってどうも苦手。
まあそういう風に育てられたんだから仕方ない。
「あ、Aさん!こんばんは」
冷たい夜の空気の中、明るい留三郎くんの声がする。
「こんばんは」
お風呂上がりなのか寝間着で髪を下ろしていた。
「昼は騒がしくしちゃってすいませんでした」
私が利吉さんといたからきにしてたのかな、
「ううん、大丈夫。楽しかったから」
「そう…ですか。あ!焼き芋美味しかったです。ありがとうございました」
満面の笑みを浮かべて、あの後みんなで食べた時の話をしてくれた。
「じゃあそろそろ行くね。留三郎くんも冷えないうちに戻りなよ?」
「はい、おやすみなさい」
ぺこっとお辞儀をして暗い廊下に消えていく。
結構律儀というか礼儀正しいというか。
…やっぱり信頼できる人って言ったら6年生なんだけどなぁ。
距離を置かれるようなことではない。
それになんとなく気づいてる人もいるかもしれない。
普通の人が忍術学園に簡単に入れるはずがない。
私は…
あるお城の忍者隊首領の娘。
そのお城は忍術学園とはお世辞にも仲が良いとは言えない。
私が忍者でなくてもここにいることは裏切り行為ともとれる…。
こんなこと言う勇気ないよなぁ。
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みかんおばけ - 素敵です!サイコーです! (2019年3月29日 21時) (レス) id: 37228e8831 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 月長石さん» 月長石さん、ありがとうございます!準備が整い次第、続編を作ろうかなと思っているので他作品と並行になり更新ペースは遅くなるかもしれませんが、気長に見ていただければ嬉しいです!ご期待に添えるよう頑張ります! (2018年12月21日 21時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 大変だとは思いますが、ご検討して頂けるとありがたいです!改めてお疲れ様でした!ありがとうございました! (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!いつもワクワクしながら見させて頂きました!私としては作者様も大変だとは思いますが、続編をつくって頂きたいなと思います!利吉さんと夢主さんが付き合った後の日常…みたいな感じの小説が見てみたいです! (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - リディア94さん» リディア49さん、ありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです(^^)これからちょっと留三郎くんに頑張ってもらってハッピーエンドを目指すので最後までよろしくおねがいします! (2018年12月14日 23時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーり x他1人 | 作成日時:2018年8月7日 23時