3話 ページ3
……え?
女の人?
…いや。もしかしたら仕事仲間かもしれない。
よく北石照代さんと仕事してるし。
今日は仕事だって言ってたから。
....って、彼女でもないのに何妬いてるんだろう。
利吉さんに彼女がいるのかなんて考えたこと無かった。
あれだけかっこよくて素敵な人にいない訳ないのに。
でももし利吉さんにそういう人がいたら
あんなふうに私と会ってくれないよね…?
「....Aさん?」
私の異変に気づいたのか、首を傾げる留三郎くん。
「あっ....ううん、なんでもない。」
「....そう、ですか。」
明らかに納得出来ない、という顔をして頷いた。
「....もう帰られるんですよね。送ります」
いつもより不機嫌に見える彼が少し強引に私を連れていく。
....私、なにか怒らせちゃった?
そのまま道を聞く以外なにも喋らないままで、私の家まで送ってもらってしまった。
「....ありがとう」
「Aさんは女性なんだから....気をつけてくださいね。」
留三郎くんから渡されたかんざしをそっと握る。
「....うん、留三郎くんも気をつけて」
私がそう言うと、少し寂しそうに笑って闇の中に消えていった。
....変な留三郎くん。
私はそっとかんざしを懐にしまった。
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みかんおばけ - 素敵です!サイコーです! (2019年3月29日 21時) (レス) id: 37228e8831 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - 月長石さん» 月長石さん、ありがとうございます!準備が整い次第、続編を作ろうかなと思っているので他作品と並行になり更新ペースは遅くなるかもしれませんが、気長に見ていただければ嬉しいです!ご期待に添えるよう頑張ります! (2018年12月21日 21時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 大変だとは思いますが、ご検討して頂けるとありがたいです!改めてお疲れ様でした!ありがとうございました! (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
月長石(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!いつもワクワクしながら見させて頂きました!私としては作者様も大変だとは思いますが、続編をつくって頂きたいなと思います!利吉さんと夢主さんが付き合った後の日常…みたいな感じの小説が見てみたいです! (2018年12月21日 7時) (レス) id: 6c9c69e497 (このIDを非表示/違反報告)
あーり(プロフ) - リディア94さん» リディア49さん、ありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです(^^)これからちょっと留三郎くんに頑張ってもらってハッピーエンドを目指すので最後までよろしくおねがいします! (2018年12月14日 23時) (レス) id: 55a75ee2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーり x他1人 | 作成日時:2018年8月7日 23時