35話 悲しげな瞳の奥には ページ4
シルクside
どうする事も出来なくて、なんて言ったらいいのかも分からなくてもどかしくなった。あの日、俺にとって人生最大級に悔しかった。辛かった……
解散の亀裂が入る音も聞こえたし、何よりも自分が大嫌いになってきたんだろうな。
それから俺達はそれぞれ帰って、ずっとフイッシャーズとしての先を考えていたら朝になっていた。重い気持ちで登校して授業して気が付いたら、放課後だった。帰ろうとカバンを持ち上げると1枚の紙が落ちていった。
シルク「ん…？屋上に来い、話がある……カルメ…」
そこにはカルメの字で【屋上に来い、話がある】と書かれたメモ。意を決して屋上に行くと
貴「お、リーダー登場」
シルク「……カルメ……」
相変わらずの無邪気な笑顔で話し掛けてきた。けど、そいつの額には大きなガーゼが貼られていた。
貴「そうしょげるなよ、適当に座ってもいいで。」
シルク「……おう」
俺はカバンを置いて、ベンチに座った。暫く重い空気と沈黙が流れたけどそれを破ったのは…
貴「……皆は、この先どうして行きたい？」
貴以外全員「「……！」」
カルメだった。でも、あの日のあいつの顔はとても悲しげだった記憶がある。
貴「1人ずつ言ってもらうか…」
シルク「……俺は……俺はっ…！…………もう無理だ……」
マサイ「……っ…！」
貴「…………そうかそうか」
座っていたカルメが立ち上がり、スタスタと俺の所へと歩み寄ってきて、顔を上げた瞬間
バシッ!!!!!
シルク「っ…!!!!!!!!」
貴以外全員「「……!!!!!!!!」」
カルメからビンタされた。ビンタした後、カルメは悲しみと怒りが混ざった顔で
貴「っいつから!!!こんなに弱くなったんや!!!!!!!!私が知っている皆はっ!!!!!!!!何事も負けずに強くいる皆だったのにっ…！しかもっ！去年の真冬にあんな馬鹿をやってっ…YouTubeに思い出として投稿してっ!!!!!!!!フイッシャーズと名乗って、「俺達は何事にも負けねぇ！」って約束したのに!!!!!!!!なんだよっ！なぁ!!!!!!!!なんなんだよこの有様はっ…!!!っうぅ…」
貴以外全員「「…!!!」」
カルメの言葉に俺達は心に響いた。
貴「…あいつらにからかわれて、怪我させられて、傷ついてっ……辛かったよな……私もっ…傷ついて元気なくなっていく皆を見て…凄くっ悲しい、辛いっ……何も出来ない自分が大嫌いになるんだ……」
ポツリポツリと話し出すカルメの本音。
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ななみ - 今まで読んだ中で一番感動しました！(上から…)マサァイと夢主お幸せに。フィッシャーズのメンバー多分全員夢主のこと好きでしたよね。そう思うとなんか…涙がぁ。そしてボンドさんやくまみきさん、はじめさんが出てくるとは！ きさらぎさん、本当にお疲れさまでした！ (2019年5月17日 22時) (
レス) id: 49db6b8eed (このIDを非表示/違反報告)
りりり - お疲れさまでした！めちゃくちゃ面白かったです！終わり方も最高でした！ (2018年6月30日 22時) (レス) id: 3d63e4ae3a (このIDを非表示/違反報告)
トーマ - あのっ...！ 文才能力高くないですか？ 尊敬します！ 終わり方がハッピーでよかったです！ (2017年10月24日 22時) (レス) id: 6eb8a935dc (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - お疲れ様でした！！最後まで楽しく読ませていただきました！最後ハッピーエンドで終わって、今すごく心がホッコリしてますw次回作も読みに行こうと思ってます、またコメントするかもしれませんがその時はよろしくお願いします！本当におめでとうございます！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 09fb478258 (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ(プロフ) - 最後までコメントして下さった皆様、本当にありがとうございました！！！皆様のおかげでこうして、幸せに終わりました！！！！！それでは、また、お会いしましょう！！！！！ (2017年9月18日 16時) (レス) id: 2f9510d995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きさらぎ | 作成日時：2017年7月26日 22時
