53話 悪夢 ページ21
マサイside
マサイ「A戻ってくんの遅くね？」
そう、Aのマネージャーから呼び出されてから30分経過している。流石に遅いから俺と他のメンバー皆と一緒に、Aのマネージャーの所へと行った……けど……
マサイ「え……？Aが戻ってきてない…？」
マネ「はいそうです。話が終わったのは25分で、それっきり戻ってきてないんですか？」
マサイ「は、はい…戻ってきてません。」
マネ「……！！それは大変です！探しましょう！！」
シルク「ま、待ってください！話は後でしてもらっていいですか？」
マネ「はい…！！」
シルク「お前ら！この階と下の階を隅々と探せ！」
Aのマネージャーに話をしたら、マネージャーは真っ青な顔つきで目を見開き、探すと言い出した。その表情は決してふざけてはなく、本気だった為、俺は胸騒ぎがしてきた。
マサイ「この階に居ねぇんだったら…！1階へ行くか…！」
俺の脳内にサイレンがけたたましくなり続けてる。早く、一刻も早く見つけ出さないといけねぇって無意識のうちに、思った。
マサイ「A……A…！どこだ…どこ……」
《プルルッ…！プルルッ…！》
ポケットから携帯の着信音とバイブが鳴り、ロック解除して見ると画面には《シルク》と書かれていた。急いで出ると……
マサイ「見つけた……！？」
シルク《一階の人気のない自動販売機があるだろ？そこに……倒れてた…！今な、救急車呼んだところ！お前も早く来い！！》
マサイ「…は……？倒れてた…？……っ！！」
カルメに、Aに何があったかは分からないけど、早く傍にいてあげねぇとと思い、全速力でシルクが言っていた場所へと向かった。
……ついた時の光景は俺は一生忘れない。
マサイ「…ぁ…？…な…んで……？」
青白い顔でぐったりとなっているAの、周りは。
血の海だった。
泣き叫ぶメンバー、床を勢いよく殴るリーダー。
訳もわからなくなり、俺はふらつきながらAの近くに座り込み、Aを優しく抱き上げる。
マサイ「……つめ…てぇ…っ…………」
冷たかった。
心臓の音もか細く聞こえる。
消えてしまいそうな音を必死に動かしていたように感じた。
そんなAの頬を泣きそうになりながらも触れた。
.
.
遠くからサイレン音が聞こえてくる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななみ - 今まで読んだ中で一番感動しました！(上から…)マサァイと夢主お幸せに。フィッシャーズのメンバー多分全員夢主のこと好きでしたよね。そう思うとなんか…涙がぁ。そしてボンドさんやくまみきさん、はじめさんが出てくるとは！ きさらぎさん、本当にお疲れさまでした！ (2019年5月17日 22時) (
レス) id: 49db6b8eed (このIDを非表示/違反報告)
りりり - お疲れさまでした！めちゃくちゃ面白かったです！終わり方も最高でした！ (2018年6月30日 22時) (レス) id: 3d63e4ae3a (このIDを非表示/違反報告)
トーマ - あのっ...！ 文才能力高くないですか？ 尊敬します！ 終わり方がハッピーでよかったです！ (2017年10月24日 22時) (レス) id: 6eb8a935dc (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - お疲れ様でした！！最後まで楽しく読ませていただきました！最後ハッピーエンドで終わって、今すごく心がホッコリしてますw次回作も読みに行こうと思ってます、またコメントするかもしれませんがその時はよろしくお願いします！本当におめでとうございます！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 09fb478258 (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ(プロフ) - 最後までコメントして下さった皆様、本当にありがとうございました！！！皆様のおかげでこうして、幸せに終わりました！！！！！それでは、また、お会いしましょう！！！！！ (2017年9月18日 16時) (レス) id: 2f9510d995 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きさらぎ | 作成日時：2017年7月26日 22時
