日記 (ページ22)

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「…私、凄く、楽しかったし、幸せでした！」
少女は涙を流しながら笑う。
2人の先生はそれを見て、止めることができなかった。
否、止めようとしなかった。
これは、少女自身の人生。
いうなれば自分達は赤の他人同然の存在。
少女を止める権利はない、そう思った。
少女は、
「ありがとうございました」
そう一言言い残し、飛び降りた。

ｸﾞﾁｬｯ
鈍い音が2人の耳に入る。
2人には少女は残らず、後悔のみが残った。

突然、雨が降り始めた。
きっと、この雨は少女が今まで我慢してきた涙なんだろう。
次第に雨は強くなっていった。
2人は校舎に入り、暫くの間空を見ていた。