多重人格 攻略法 ！

多重人格攻略法 ？ ページ23

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送ったメッセージに 既読はつくものの、
一向に返信がかえってこない。そりゃそうか、


でも、俺はちゃんと話がしたい。
どんな形でもいい きちんと気持ちを伝えたい。


そんな気持ちが先行して、
どんどん足は北山の家へと向かっていく 。
会いたい、 話したい 、





好きって 言いたい 。





暫くすると、北山の家に到着した。
インターホンを押し、いるかも分かんないけど
インターホン越しに話しかける。





「北山、俺 やっぱりちゃんと話したい 。
人格が変わっちゃうってこと 今日…気付いた 。」


「なぁ、本当は拒めたはずだろ ？
あの時、なんで キス嫌がらなかったの 。」


「北山…




その時、ガチャっと 音がした。
インターホンからは、ちょっと掠れた北山の声が聞こえる



「…迷惑なるから 、 はいって 」


「お邪魔します 」



数時間前と 変わらぬ景色、
あの後もずっと泣いていたのだろうか
北山の目は腫れていた 。




「…多重人格 なんで気付いたの 」

「渉から 動画見せてもらった。
あの カウコンの時のやつ 、本当に色々ごめん 」



蹲った北山から、嗚咽がもれる 。




「でもこれだけは言わせて、
俺は 北山のことが 好き 、 大好き 。
北山は 俺のこと 好きじゃない… ？」



「うぅ、 っく 、きらいじゃっ 、ない 」



「じゃあ 俺のことどう思ってるの ？」



「好きなの、…好きだから 怖いんだよっ ！
また人格変わって、俺のこと 嫌いになったらって
避けられたらっ、ど、どうしようって 」



真っ直ぐ俺を見ながら 気持ちを伝えてくれる北山は、
可愛くて どうしょうもなく愛しかった 。


涙でぐしょぐしょな顔も、
全部 ひっくるめて、 好きだ 。

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