▼sweet.030 ページ31
▼Your side
私たちは今日、サロン・ド・マリーに来ていた。初めて来たいちごちゃんは普通の学校には無い光景にすごく驚いているようだ。
「うわあー、こんな素敵なサロンが学園の中にあったなんて」
「サロン・ド・マリーは、聖マリー学園高等部の生徒会が運営してるんだよ」
「ここのスイーツは全部高等部の実力のある生徒が作ったものだからね」
花房と安藤から説明を受けるいちごちゃん。説明を聞く時の目はキラキラと輝いていて興味津々だ。
サロン・ド・マリーでは選ばれた人達だけでしか運営することが出来ない。将来、サロン・ド・マリーで働きたいと望む人も少なくはないのだとか。
「お、あ、天野?!」
「ほえー、もうたべられましぇ〜ん」
先程、大量にケーキを購入したいちごちゃんは既に全てのケーキを食べ終えてしまっていて、スイーツ王子達はその光景に驚いている。
「いちごちゃん?!」
「もう全部食べちゃったの?」
「つーか皿を積むな!回転スイーツか!」
いちごちゃんへのツッコミが飛び交う。まあ実際の所、私もサロン・ド・マリーの絶品ケーキを食べ尽くしたいところだったのだが、スイーツバイキングの時にあまりにもお小遣いを大量消費してしまい少ししか食べることが出来なかったのだ。
「気を確かに?!」
「女の子がそんな面白い顔しちゃダメだよ?」
「食い過ぎだ、太るぞ!佐原からも何か言ってや」
『ん?私がどうした??』
安藤はいちごちゃんの心配、花房も安藤同様心配はしているようだが言葉はいちごちゃんをディスっているようにしか聞こえないし、樫野に至っては女の子にはタブーな言葉発言。
やれやれ、安藤以外は女の子へのマナーがなっていない。不合格だわと心の中で首を左右に振っていると突然呼ばれた私の名前。
樫野の言葉に反応してスイーツ王子たちが一斉に私の方を振り向くも一瞬にして3人同時に顔が青ざめていってる。
「そうだ、こいつも同類だった...」
「いちごちゃんにデジャブを感じたのは気のせいじゃなかったのか」
私がそう言うと更に3人の顔色が悪くなっていく、まだ優しかった安藤でさえも私をディスってきたのだ。打って変わっていちごちゃんはまだケーキの余韻に浸っているのか顔はゆるゆるだ。
「お前もいずれ太ってブクブクになっちまうぞ!!」
「んもーー!!3人とも女子への心遣いがなってない不合格!!」
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†NANA†(プロフ) - ページ43・44で、「チョコトルテ」が「チョコタルテ」になっています (2022年5月2日 10時) (レス) @page44 id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - ようやく50話達成するまで至りました😭コメントしてくださった皆様本当にありがとうございます!続編でもよければ何でもいいのでお言葉頂けると嬉しいですし、励みにもなります☺️では、続編にてまたお会いしましょう👋 (2022年1月5日 22時) (レス) @page50 id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - わらびもち( ˙?˙ )さん» ありがとうございます!! (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
心芦心芦(プロフ) - れさん» ありがとうございます!更新頑張ります☺️ (2022年1月5日 9時) (レス) id: 0695e2aa22 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち( ˙?˙ )(プロフ) - お疲れ様でした!そして、更新楽しみにしてます!ありがとうございます! (2021年12月12日 21時) (レス) @page45 id: 36bb079102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心芦心芦 | 作成日時:2019年10月15日 20時