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▼episode.9 ページ9
You side
私があんな事言ったから周りは静寂に包まれてしまった。
シュ｢あー、面倒くさい。けど、親父の命令は絶対だ。こいつを住まわせるしかないだろ」
レ｢穀潰しの言うこと聞くのは癪に触りますが、そうするしか無いようですね」
シュウさんのおかげ(?)で住まわせてもらえることになった。
正直、安心した。転生してきた私には、家族もいないし家もない。
そう、帰る場所が無かったのだ。
カ｢それじゃあ、この鼻を擽るような甘そうな血を堪能できるって訳ですね?フフッ、楽しみですね。ね?テディ?」
ア｢おい、カナト!コイツの血を1番最初に頂くのはこの俺様だ!!」
[ドォォン!!!]
ス｢ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ!!!うるせーな!!」
私は、どうやら最近、物忘れが酷いようだ。彼らは、吸血鬼だとゆうことを忘れていた。
前の世界でディアラバのゲームをプレイしてはいたが、主人公のユイちゃんが彼らに酷い仕打ちを受けながら吸血される姿は、いくら私でも見ているのがキツかった。
私も同じことをされると考えてしまうと身震いがしてしまう。
――― 彼らが、獲物を狙う狼に見えてしまう。 ―――
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作者名：心芦心芦 | 作成日時：2017年6月3日 20時
