Johnny-ヘアメイク編 ページ7
「Aちゃんお願い！人足りなくて困ってるの!!」
先輩に頭を下げられてお願いなんてされたら、首を縦に振るしかできなくて。
まだ23歳でヘアメイクとして未熟な私を「センスあるなってずっと思ってた」って褒めてくれた先輩に紹介された『NCT 127』と書かれた楽屋。
「今日から手伝ってくれることになったから」
と、皆の前で紹介されて慌てて自己紹介すると、拍手で迎え入れられて緊張が少し解けた。
「Aちゃん!!ジャニお願いできる？」
JN「…Aさん、よろしくお願いします」
先輩に名前を呼ばれ振り返ると、その横からジャニさんがひょこっと顔を出した。
せっかく来たのだから、やらない訳にはいかない
「…し、失礼します」
JN「ふふっ笑」
鏡を前にして座ったジャニさんの後ろに立つと、鏡越しに目が合った彼に笑われた。
首を傾げると、「あ、すいません続けてください」と言いながら口元を隠して目を逸らされる。
JN「Aさん」
「はい？」
JN「いくつですか？」
「… 23です」
JN「若いね」
「……」
JN「Aさん」
「…はい？」
メイクに集中したいとは思いつつ、なんとかジャニさんの話に耳を傾けていると、「あ、なんか目が…」と言って目をゴシゴシと掻き始めた
うそ、なんかゴミ入っちゃった？
「ちょっと、見せて下さい!!」
慌ててジャニさんの横にしゃがんで体をこっちに向けるように急かすと、
当の本人はゆっくり体を向けてきた。
JN「……やっとちゃんと目が合った」
その顔は悪戯な笑みを浮かべていて、「目、平気ですよ、あれ演技です笑」と言って体を前に傾け顔を近付けてきた。
「…なんだ、びっくりした笑」
「嘘でよかったです……」と笑いかける
JN「…笑ってる顔、可愛いね」
「……」
さっきの悪戯笑みとは違って優しく微笑んだジャニさんの顔が、綺麗で。瞳に吸い込まれそうになって思わず見惚れてしまった。
JN「ん？笑」
「……カッコいいですね」
JN「え、」
「あ、いや、嘘。ちがっ嘘じゃない！…あれ？」
咄嗟に口から出た言葉にジャニさんより自分の方が驚いていた。焦る私を見て口に手を当てながら笑いを堪えているジャニさんは
JN「見惚れてくれて、ありがとう」
また、悪戯な笑みを浮かべていて
JN「A、明日も僕の担当してね」
いつの間にか呼び捨てになってた
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作者名：よよよ | 作成日時：2023年12月14日 11時
