A present from 127 (ページ14)

今日:20 hit、昨日:42 hit、合計:25,750 hit

Jaehyun-幼なじみ編ページ14

「おかえり」

JH「ただいま…何？」

「……」

JH「言いたくないならいいけど」

「…、彼氏と別れた」

JH「…へぇ」

幼馴染みの家で待ち伏せして、仕事から帰ってきたユノは私を見るなり呆れ顔になって

電気も付けず、ベッドの上で蹲る私の横に腰を降ろした。

JH「……悲しいの？」

「うん、」

JH「だったら嫌だって言えば良かったじゃん」

「違うの」

私が悲しんでるのは、振られたことじゃなくて…

「私を振った理由がね」

JH「うん」

「…幼馴染みの存在が嫌なんだって」

JH「俺？」

小さい頃から一緒に育ってきたユノは私にとって唯一無二の存在で

彼氏が出来てもユノとの関係を断ち切ることなく、普段通りに接してきた。

それは彼氏側も理解の上だと思ってたけど…

「"お前って幼馴染みの名前ばっか出すよな"って言われちゃった…」

無意識なのに、全部

ユノと一緒にいる時間が長くて、私、ユノとのエピソードくらいしかないんだよ

JH「……じゃあ俺と絡むのやめたら？」

「えっ、」

横から聞こえた意外な言葉に振り向くと、遠くを見詰めながら話すユノの横顔が視界に入る。

JH「だって俺と絡んでたらこれから先も彼氏から振られまくるよ？」

「…ユ、ユノは、そんなに簡単なの？」

JH「ん？」

「私と幼馴染みの関係切るの、ユノからしたらそんなに簡単？」

私はいつも、彼氏か幼馴染みかなんて選べなかった

だからこそ悩んで
だからこそ振られて

だけどそれでも、ユノの傍を離れようなんて一度も考えたことなかったのに……

「……私はっ、ユノの傍にいたくてっ、」

言葉を遮った彼の唇が優しく私の唇を包む

驚いて瞬きをすれば、目に溜まっていた涙がそっと零れて…

「ユ、ユノっ」

JH「簡単なわけないじゃん」

今まで俺がどんな気持ちで幼馴染みでいたか知ってる？

「んっ、」

涙を拭いながら苦しそうな顔をしてまた口付ける

自分で聞いてきたくせに、私が答える隙もないくらい甘いキスがたくさん落とされて…

｢ユノっ……くるし、ん！？」

離れようとするとグッと後頭部を押さえられて舌が入り込んできた

絡み合う舌が熱くて苦しくて悲しくて甘くて

ユノの服をきゅっと握るとパサッと音がして
それと同時に体はベッドに沈んだ