Jungwoo-ファン編 ページ13
「いらっしゃいませ」
JW「あ、カフェオレ一つ」
「かしこまりました」
バイト中、カランと扉が開く音がして振り向くと、とてもスタイルの良い男性が入ってきた。
注文し終わると、鞄からなにやら書類を出して吟味している。
学生さんかな？
そう広くないこのカフェのカウンター越しに見えた男性の背中を見詰めてしまった。
「あっ、カフェオレ」
今の彼の雰囲気にとても似合っているカフェオレを作る作業に取り組んだ。
なんせカフェオレ色の髪色をしているのだから。
「…お待たせ致しました、カフェオレになります」
JW「ありがとうございます！」
あ、この人はきちんと目を見て話す人だ
なんか…あれ 犬の耳としっぽが見えるのは気のせいだろうか？
JW「……え？あれ、笑ってます？」
ずっと立ち尽くしたままの私に気付いて手を止め、見上げられて目が合うと首を傾げた。
「あ、いえっ、すいません」
JW ｢僕になにか付いてますか？｣
「いえ、なにも！笑」
ダメだ耳が見える。
JW「あ、そんなに面白いですか？」
「すいません…」
JW「あ、いや！怒ってないですよ」
「…お勉強ですか？」
JW「んん〜お勉強なんですかね？笑」
ちらっと書類を見たけどなんのことやらさっぱり分からなかった。文字がたくさん書いてあったのは確かだから論文なのかな。
「あ、すみません…お勉強のお邪魔ですよね」
JW ｢いえ、"お勉強"頑張ります笑｣
それから彼は2時間ほど作業をしている。
そろそろお店も閉店が迫っていて清掃に取り掛からないといけない。
学生さんに声掛けなきゃ、
｢あ、あの学生さん…そろそろ時間…｣
JW「あ、すいません…ってえ、が、学生！？」
｢え、違うんですか！？｣
JW ｢ぼ、僕何歳に見えます？笑｣
きゅるきゅるの顔で覗いてくる彼…え、私勘違いしてたの？
JW ｢僕25｣
｢え、25！？ ｣
JW ｢アイドルしてるんだ！内緒ね！｣
少し頬を赤らめながら立ち上がった人は慌てて自己紹介をして「よかったら応援お願いしますっ」と頭を下げてお金を置いて出て行った。
彼が走って去った後1枚の紙が床に落ちた。
｢あ、書類……NCT…？」
もっとちゃんと話してみたかったな
またお店来てくれるかな
そんな事を考えながら携帯で調べようとすると先輩に呼ばれ、慌てて携帯をポッケに入れた。
貴方のファンになる時にはすでに
恋してしまっててもいいですか。
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作者名：よよよ | 作成日時：2023年12月14日 11時
