日本食 ページ10
「えっと、Aちゃん、だよね？何作ろうか？」
「えっ……と……」
人見知りをしないのだろう、ユウは私に話しかけた。
「わ…私、日本食とか、あんまり知らないんだけど…煮物とか？」
「ああいいね、煮物。簡単だし」
簡単、とは。
ユウは、小さめの鍋を取り出し、せっせと準備を始めた。
「この前の材料の残りがあるはず」
そう言いながら、こんにゃくやら筍やらしいたけやらを冷蔵庫から取り出す。
「ユウ…くんは、普段から料理してるの？」
「ユウでいいよ……俺の実家、料理屋だから。それに、よく晩飯に日本料理作れーって言われるから」
「え…すごいね、だからこんなに簡単そうに作れるんだね！将来は料理屋を継ぐの？」
「いいや、俺がなりたいのは、パティシエだよ。だからここにわざわざ留学してお菓子のことを学んでるんだよ」
はえ〜すっごいな。この人。ちゃんと将来やりたいことがハッキリしてる。
手際よくこんにゃくの下処理をする手付きをぼんやりと見ていると、不意にユウが吹き出した。
「ちょ………そんなに見られたら料理に集中できない………」
「え、あ、ごめん！」
なんか意外だと思った。初対面のときは、あんまり話せなかったからかな、勝手にクールな人かと勘違いしてた。
実際は、こんなにも笑う人だったなんて。
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もものかんづめ(プロフ) - 天喰ルナさん» わわわ！！！ありがとうございます！！感激です！！ (2021年1月19日 15時) (
レス) id: 1fd1adbad9 (このIDを非表示/違反報告)
天喰ルナ - 最高です。としか言いようがないほど、前作が素晴らしかったです！！！これからも頑張ってくださいね！！！！！ (2021年1月14日 16時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もものかんづめ | 作成日時：2021年1月7日 15時
