善は急げ ページ14
「もしもし、環くん？」
恐る恐る電話をかけてみる。
「A、どうしたの？こんな時間に…」
この時間だと、もう学校に着いている頃だろう。電話口から教室にいるであろう生徒たちの話し声が聞こえる。
「あのね…さっき、電話で話しかけられてた人…誰？」
緊張して言葉が尻すぼみになってしまった。しょうがない。大目に見てくれ。私もだって緊張するときくらいあるのだ。
環くんは、ああ、とすぐに合点がいったようで、
「あれは従兄弟だよ。昨日から泊まりに来てたんだ」
と説明してくれた。ああなんだ、従兄弟か。と安心した。
でも、環くんにはどこか思うところがあったようだ。
「……すまなかった、Aを不安にさせてしまった」
「いやいやいや！？私が勝手に不安になっただけだから！」
「……俺は酷い奴だな、Aの気持ちにこんなに嬉しいって感じてる」
「えぇ……？環くんてサイコパス……？」
「いや違うよ……Aが、ヤキモチを焼いてくれて、嬉しいって思ってるってこと……」
ああ俺はなんて事を言っているんだ、と電話口で環くんが慌てている。
その様子が簡単に想像できて、思わずくすりと笑ってしまった。
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もものかんづめ(プロフ) - 天喰ルナさん» わわわ！！！ありがとうございます！！感激です！！ (2021年1月19日 15時) (
レス) id: 1fd1adbad9 (このIDを非表示/違反報告)
天喰ルナ - 最高です。としか言いようがないほど、前作が素晴らしかったです！！！これからも頑張ってくださいね！！！！！ (2021年1月14日 16時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もものかんづめ | 作成日時：2021年1月7日 15時
