不良少女 ２４１日目 ページ2
noside
貴「10年前の私って不器用だからさ」
ま、今も変わんないだろうけど
そう言った彼女は、何処か寂しそうだった
貴「と、まぁ話はここまでにして」
気まずさのせいもあってか静まり返った空間に、Aの明るい声が響き渡る
と言っても気まずいと感じていたのは獄寺だけだが
貴「あ」
そんな時、今まで腕の中で撫でていた猫がAの腕の中から抜け出す
そしてあろう事か、その猫は匣兵器が置かれている机の上に着地して匣兵器で遊び始めた
これには獄寺も声を荒らげ注意したが、猫は獄寺の大声に驚いたのか威嚇し始め、しまいには一人と1匹は喧嘩を始める
貴「猫相手に何やってんの…」
獄「くそ…喧嘩損だぜ…げっ、やっべ！！壊しちまった！！」
そんな様子にAは呆れた様にため息を吐くと、匣兵器を壊してしまったと騒ぐ獄寺を横目に再び本を手に持ち、図書室を後にしようとした…が
獄「おい八木！！ひとつの身体に複数の波動を持つなんて事可能なのか！？」
貴「？まぁ、そうだね…可能だよ」
扉をくぐり抜ける直前に放たれたその疑問に、Aは首を傾げながらも獄寺の方へと顔を向け頷いた
貴「私だってそうだしね」
そう言ってAはポケットから複数のリングを取り出すと、それぞれを指に嵌める
そうすれば、リングに色とりどりの炎が灯った
水・青・紫・黄の4つの色に
獄「霙、雨、雲、晴…！？4つも波動を…！？」
貴「4つ…って言ってもほんの僅かだよ。雨の波動なんてやっと炎になる程度の波動だからね」
笑いながらリングを外し、そう言葉にしたAを見て、獄寺は再び手元のリングに視線を向けた
そして何か考える素振りをみせる獄寺を見て、Aは口角を上げて彼に背を向けて歩き出した
貴「炎についてなら、アンタの方が余っ程才能があるんだ」
「そろそろ辿り着くかな」
そんな言葉を残して去っていったAの背中を見つめ、獄寺は首を傾げた…が、すぐに我に帰ると再び手元に視線をやり、作業を再開させた
＿＿＿＿＿＿＿
獄寺がいた場所って資料室なんですけどね、図書室の方が都合が良かったので…
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弥生 - 了解ですッ(￣^￣)ゞ (2022年5月7日 10時) (
レス) id: fbe43e3660 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - 弥生さん» ありがとうございます！亀更新ですが気長にお待ちいただければと思います (2021年6月15日 13時) (レス) id: c382c4d96c (このIDを非表示/違反報告)
弥生 - 気長に続き楽しみにしています! (2021年6月14日 15時) (レス) id: fbe43e3660 (このIDを非表示/違反報告)
弥生 - 10年後の二人の関係とか八木ちゃんの本音とか気になりますっ！！ (2021年6月12日 11時) (レス) id: fbe43e3660 (このIDを非表示/違反報告)
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