派手アレルギー(仮)【鬼滅の刃】

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「あ」

「あ！」



屋敷の玄関でバッタリと会った炭治郎
早すぎる再会に喜ぶ気すら起きない



「わぁ！！さっきぶりだなA！！」



炭治郎は違うみたいだけど
さっきの今でなんでそんなに嬉しそうに出来るんだろう



「あ、Aも埋葬してくれてたんだな
ごめん直ぐに手伝えなくて！！俺達も今から手伝うよ」

「うん」



別に謝る必要ないと思うんだけど、その真面目さが炭治郎のいい所なんだろうなって思う

それよりも俺"達"？首を傾げた後、彼の後ろに数人誰かが居る事に気がついて納得した



「あ、紹介するよ。この子達が例の子供達で、こっちが同期の」

「ギャアァァァァァァァッ！！！」



私の視線に気がついたのか、わざわざ自己紹介をしてくれようとする炭治郎の声が、聞き覚えのある奇声でかき消された

嫌だ…なんか普通に嫌な予感がする…



「女の子じゃん！！女の子！！！炭治郎てめぇ俺がボロボロになってる時にこんな可愛い子と知り合ってたなんて許せねぇぇぇぇ！！！！！」

「お、落ち着け善逸！！Aが引いてるだろ！！」



違うよ炭治郎。引いてるんじゃなくてドン引きしてるの

てかほら、聞き覚えあると思ったら最終選別の時の派手な子じゃん
この子無理。見てるとあの時の光景思い出して、目が痛くなる



「ってあれ…よく見たら最終選別の時の可愛い子じゃんか！！！こんな所で会うなんて運命じゃ……え？え？何でサングラス掛け始めるの？？綺麗な目が見えない！！！！」



うるさいなぁ…壊れたスピーカー第二号じゃん
第一号は須磨



「いい加減にしないか善逸！またあの時みたいな恥を晒すのか！！」

「いやいや、本当だって！！俺達会った事あるよねぇ！？」

「存じ上げません」

「嘘の音がする！！！」



嘘の音…？この善逸って子も耳いいのかな…
え？何それその耳引きちぎって良い？(失礼)



「いや確かにあの時君は気絶してたし！？途中でめっちゃ可愛い女の子が君を連れてっちゃったし！？存じ上げないと思うけど？気絶してた君を運んでたのよ俺！！！」



あ、気絶した私を助けてくれたのって善逸だったんだ
それは少し申し訳ないし助かっ……待てよ

気絶したのも、元はと言えば善逸のせいじゃない？
全ての元凶アンタじゃん、騙される所だった



「私に詫びろよ」

「え、何！？急過ぎて理解出来ない」

「善逸…許される内に謝るんだ」

「炭治郎まで！？」



善逸があんな事しなければ、兄様にウザ絡みされなかったのに

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