派手アレルギー(仮)【鬼滅の刃】 (ページ15)

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最近兄様の様子が可笑しい

私に隠れてコソコソしていて、まるで何処かに向かう準備をしているかの様な感じ

それにあの日からほぼ毎日と言っていい程、雛鶴さん達から送られてきていた文も途絶えている

三人に何かがあった事は明確だった

「兄様、三人のところに行くんでしょ？私も連れてって」

「さぁな、お前は知らなくていい事だ」

何それ、兄様だって知らなくていい事、私が言うまでしつこく追い回して来るくせに
自分の事になると知らんぷりする気？

「雛鶴さん達に何かあったんでしょ」

「お前には関係無い」

「関係ある！迎えに行くって言ったもん！！」

さっきから目も合わせてくれない

何で私を突き放そうとするの
まだ私の事子供扱いしようとするの？やめてよ、ねぇ

「私も連れてってよ！じゃないと本気で兄様の事」

「嫌いになってくれても構わない」

吐き出そうとしていた言葉が兄様の口から出てきて、出かけた言葉を飲み込んだ
何で、嫌いになってもいいなんて…そんなこと言うの

「大体俺は最初から反対だったんだぞA」

お前が鬼殺隊に入るのだって

そう言って私を見る視線は、とても冷たかった
その目は、兄様が本気で拒絶してる時の目だ

「鬼殺隊なんて、いつ派手に死ぬかも分からねぇんだ
雛鶴達の説得が無かったら、そんな場所にお前を置いとかなかった

俺はAが生きていてくれさえすれば、お前に嫌われたって構わない」

何それ何それ何それ

まるでその任務で兄様が死んじゃうかもしれないみたいな言い方

そんなにヤバい鬼なの？兄様がそんな事を言うくらい、強い鬼なの？

「分かってくれ」

そう言って私の目の前から消えた兄様

私だって嫌だよ、兄様が死んじゃうなんて
兄様は生きて私の面倒を見てくれないとダメなんだから

「お願い聞いてくれる？」

「カァァッ！！」

だから私だって大人しくしてる訳にはいかない
だって今私反抗期だし

.

.

.

「おい！どういう事だA！！」

いつも通り部屋でゴロゴロしていたら、勢いよく部屋に飛び込んで来た兄様
そんな兄様をぼーっと見つめてたら凄く睨まれた

「あ、伝わった？」

「じゃねぇーよ！！お館様に文なんて送りやがって！！」

「じゃないと連れてってくれないでしょ」

「当たり前だ！！」

やっぱりお館様に文を出して正解だった
こんな私の意見も尊重してくれるなんて、お館様は優しい方だ