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「雛鶴さん達は鬼殺隊じゃないじゃん…」

「今回ばかりは諦めてくれ」



そう言われて、兄様に雛鶴さんから離れさせられた
雛鶴さんを見上げれば、困った様子で笑みを浮かべている



「ごめんねAちゃん、なるべく早く戻ってくるから」

「じゃあ明日には帰ってきて」

「それは無理かも…」



ぎゅうって抱き締められて、いつもなら嬉しい筈なのに全然嬉しくない

行かないでほしい

雛鶴さんも、須磨も、まきをも、

三人が危険な目に合ったらなんて考えたら、自分がどうにかなってしまいそうなの



「早く帰ってきてね…じゃないと私が迎えに行くから」

「えぇ、約束」



指切りして、名残惜しくも雛鶴さんから離れる
だんだんと消えていく温もりに、もう恋しさを感じ始めた



「それじゃあAちゃん、天元様をよろしくね」

「ちゃんと見とく…」

「おい」



ギリギリの所までお見送りして、ある場所からは兄様が三人を送って行った
四人の姿が見えなくなるまで、私はその場から一歩も動けなかった

それから私は、鎹鴉が任務を伝えに来てくれるまでずっとその場から動かなかった








.









.









.







「A、さっさと飯食えよ」

「んー…」



「Aの鎹鴉が来てるぞ。任務だとよ」

「んー…」



「今日のに」

「んー…」



.



「頼むからいつものAに戻ってくれ!!」

「んー……無理」



兄様寂しい!!!と泣き真似をする兄様に背を向けて、自室でゴロゴロする
いつもの私に戻ってきてほしいなら三人連れ戻して来て


ご飯だって私が作ると味気が無くて美味しくない
雛鶴さんの作るご飯が食べたい

最近任務ばっかりで全然やる気が起きないから息抜きしたい
まきをと一緒に遊びたい

最近何をするのにも怠くて動く気がしない
須磨に運んで欲しい



「はぁ…」

「なぁ、いい加減に機嫌直せって。別に二度と会えないわけじゃないんだぞ」



そんなの自分でも分かってるし
でも寂しいものは寂しいの

この屋敷も広いから、静かすぎるの。任務が無い時は兄様が一緒に居てくれるけど
でも兄様が居ない時なんて尚更。静かすぎて耳が痛くなる



「雛鶴さん…まきを…須磨ぁ…」



会いたい…寂しい…



「あいつらもAに定期的に文送るって言ってたろ?」

「それじゃ足りない」

「じゃあどうしたら機嫌治してくれんだ?」



兄様の言葉に少し考えて



「炭治郎達に会いたい」

「それはダメだ!!」



もう疲れたから寝る

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小鳥遊(プロフ) - 派手派手ださん» 雛鶴さん可愛いは常識ですねはい!!! (2020年9月15日 8時) (レス) id: c382c4d96c (このIDを非表示/違反報告)
派手派手だ - 雛鶴可愛い〜〜〜〜 (2020年9月14日 21時) (レス) id: ecb9bdae19 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊(プロフ) - かりんとうさん» 雛鶴さん好きです本当それなです(激しく同意) (2020年9月10日 20時) (レス) id: c382c4d96c (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう(プロフ) - 雛鶴さん可愛いよねぇぇぇ……ムフフ (2020年9月9日 15時) (レス) id: 0a870a00f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鳥遊 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年9月7日 22時

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