不良少女の強がり２【REBORN!】

不良少女７５日目 ページ36

《内藤ロンシャン》
貴｢ふわぁ……っ｣


桜が舞い散るこの季節。新学期へと突入し、私達は１年生から２年生へと進級する
そんな誰もがクラス替えに胸を弾ませる中、私は通学路を欠伸を零し、ゆっくりと歩いていた


花｢あーいかわらず眠そうな顔してんね、はよ｣

貴｢おはよ｣


私の顔を覗き、呆れた顔をしながらいつの間にか私の隣を歩いている花
そんな花に挨拶をして、私達は二人で学校に足を踏み入れた


花｢あ、ほら見てみなよA組｣

貴｢おー見事に皆同じだねー｣


上から獄寺隼人・黒川花・笹川京子・沢田綱吉・八木A・山本武と見事に皆同じA組だ
何故かツナの名前の所は花の装飾で隠れてたけど


花｢げ、ロンシャンも同じクラスなの？最悪｣


あからさまに顔を歪めさせて、嫌な顔をする花の視線の先にはツナの名前を隠していた装飾で囲われている『内藤ロンシャン』という名前

あぁ、なんかホラばっかりふくって噂の……


貴｢私はこいつの方が嫌だ｣


そう言って私が指をさした名前を見て、花は深いため息を吐いた
私の指の先は『山本武』と書かれている


花｢あんたはホント変わんないのね…
ま、そこがAの良さっていうのかな｣

貴｢褒められてんのか貶されてんのか分からないんだけど｣


やれやれと両手をあげる花にそう言葉を投げかける
そんな時、突然後ろから誰かに軽く突進されて私は目を見開いた
それは花も同じようで、花と一緒に後ろに振り向くとそこには嬉しそうな顔をした京子がいた


京｢A、花！また同じクラスだね！！｣

花･貴｢｢(何この子…天使)｣｣


パアァっと明るい表情の京子を見て、思わずそう思ったのはしょうがないと思う。何この子可愛い。
なんて考えていると、クイクイッと私のカーディガンの袖を引っ張る京子に首を傾げる


京｢Aよかったね！今年も山本君と同じクラスで！！｣

貴｢はぁっ！？｣

花｢ぷっ…！｣


京子の発言に、思わず声を荒らげてしまった
てか花！！笑ってんじゃないよ！！


京｢あれ？もしかして嬉しくないの？｣


キョトンとした顔で首を傾げる京子に、これ以上何も言えるわけがなくて…
未だにお腹を抱えて笑ってる花を置いて、私は京子の手を取りさっさと教室に向かって歩き出した

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