不良少女の強がり２【REBORN!】

不良少女７３日目 ページ34

《お花見》
今日はみんなでお花見をするらしい
どーやらツナと獄寺、武の3人が場所取りに行ったみたいで、多分時間的にもうみんな揃ってるかな？

って言っても私は店番もあって今から行くんだけど


貴｢友達とお花見なんて久しぶりだなー｣

セ｢あー楽しみだわっ！ジャポーネのお花見！！
日本では絶好のポジションを取るために、死闘が繰り広げられるんでしょう？｣

貴｢アホか｣


目の前で、きゃー！と馬鹿馬鹿しく騒ぎ回るセラを見つめ、はぁ…と深いため息を吐く
なんかどっかズレてるよな…セラって……

先を行くセラを呆れ半分で見つめながら歩いていた時
スッ＿＿＿＿＿


貴｢(あれ、今のって＿＿)｣


すれ違った人物に見覚えがあった
前を行くセラを置いて、私は来た道を戻っていく


貴｢やーっぱり雲雀センパイだ｣


学ランをたなびかせ、風紀の紋章をつけた人物
何故かフラフラとしている雲雀センパイに向かって、私はニッコリと微笑んだ

そんな私を見て雲雀センパイは一気に眉間にシワを寄せた
いやー見事に嫌われてるみたいですね


雲｢何か用｣

貴｢いやー見知った顔を見つけたもんでー｣


｢それに｣こちらをギロりと睨みつける雲雀センパイを見て、袖を口元にあててフフと笑う


貴｢知人がそんなフラフラだったら心配すのは当然ってものですよ？｣

雲｢いらない、失せて｣


そう言って隠し持っていたトンファーを私に向かって振りかざしてきた雲雀センパイ
そんな雲雀センパイの攻撃を｢おっと｣と後に飛び下がって避ける


貴｢もー素直じゃないなー雲雀センパイは
……で？そんなにフラフラで、本当に何があったんですか？｣

雲｢……｣


首を傾げてそう聞けば、一瞬黙った雲雀センパイはその後にゆっくりと話し始めた

さっき、一人で花見をしていたら場所取りをしにきたツナ達に出会った
そこでその3人を追い返そうとした雲雀センパイだったが、リボーン君の提案で花見を掛けて勝負をすることになった

しかし、最後のツナとの戦いで変な『医者』に桜に囲まれると立っていられなくなる『桜クラ病』というヘンテコな病気をかけられたそう

そこまで聞いて私は納得した

今私達がいるこの一本道は所々桜の木が植えられている
それが今ツナ達のいる場所まで続いているのだ
雲雀センパイが今もフラフラなのもスジが通る

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