不良少女の強がり２【REBORN!】

不良少女６５日目 ページ26

貴｢何…？｣

山｢！い、いや…何でもないのな！｣


一体どーしたんだと思い、武にそう尋ねるがスグにパッと手を離した武は｢マカロン、ありがとな！｣と、いつもの笑顔を私に向けた


貴｢ふーん……ま、いいけど｣


先程の武の行動をさほど気には止めず、私はさっさと京子やハルもいるであろうツナの家へと向かった






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nosaid
Aが立ち去っていく背中姿を一人、ただただ見つめた後、少年＿山本武は先程Aの腕を掴んだ自分の手を見つめた


山｢…何で俺、あんな事したんだ……？｣


親友のはずなのに、その名前が彼女の口から出た瞬間に黒いモヤが体の中を支配した
だけどその原因も正体も掴めないまま、山本は首を傾げ続けた





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nosaid
貴｢って言う事があったんだよねー｣

花｢へぇ、あんたが珍しく友チョコなんて言うから何があったと思えば…そのセラっていう人のおかげなのね｣


あの後無事にツナ達にチョコを渡す事が出来たAは、友人でもある黒川花の自宅へと訪ねていた
もちろんチョコを渡す為であるが、成り行きで花の部屋で女子トークが繰り広げられている


花｢それにしても、あの山本武がキャラメルねーなかなかやるじゃない｣

貴｢ん？｣

花｢あー…あんたはいいのよ分かんなくても(それに…あっちも気づいてなさそうだし)｣


乾いた笑みを自分へと向けてくる花に対して、眉をひそめたA
何故そんなに呆れられているのだろうかと首を傾げるばかりである


花｢で？肝心のあんたは何をあげたわけ？｣

貴｢マカロン｣

花｢は、はぁぁ！？あんたそれ本気で言ってるの！？｣


バンッと机を叩き、身を乗り出してくる花にAは戸惑いの表情を隠せなかった


貴｢セラに武にあげるならマカロンにしろってうるさくて
だからマカロンにしただけ｣

花｢はぁー……山本武もバカだけどあんたもここまでとは思ってなかったわ……
いい？A。マカロンの意味はねぇ＿＿＿＿＿＿｣


その日の夕方頃、甘味堂から一人の少女の叫び声と女性の悲鳴が並盛に響き渡ったという







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マカロンの意味は『あなたは特別な人』

貴｢違うから！！あれはセラのせいで別にそんなに意味はなくて……！！本当に違うからぁ！！！｣




キャラメルの意味は『一緒にいると安心する』

山｢わ、分かったからA。一旦落ち着こーな？｣

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