不良少女の強がり２【REBORN!】

不良少女６４日目 ページ25

作る数増えたな……ツナと武とあとは獄寺かな
それと京子やハルにも作ろう。あと花は絶対だよなぁ
ビアンキ姉さんやツナの所のチビちゃん達にもか
一気に増えたー……


セ｢あ、それと武にもチョコを上げるなら違うのにした方がいいわ｣

貴｢はぁ？何で武だけ……？｣

セ｢いーからいーから｣


そう言ってニコニコと笑うセラはとても胡散臭い
怪しい…物凄く怪しい……

それから何を言っても武にはあるお菓子を作れと言ってうるさいセラから逃げるように、しょうがないから武にだけ違う種類のお菓子を作った








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あの後完成させたチョコを持って家を出た
クラスの女子達には明日渡すとして……ツナ達には渡せるならその日の内に渡した方がいいもんね

そんな感じで家を出て、すぐにある人物と出会した


山｢お、Aじゃねーか｣

貴｢げ…タイミングがいいんだか悪いんだか……ん｣


まぁいい、早くすまそう。そう思った私は武に向かってチョコを突き出した
そんな自分に向かって突き出されたラッピングされたお菓子を見て、武は首を傾げる


山｢ん？俺にか？｣

貴｢あんた以外誰がいんの！！いらないなら別にいいけど｣


そう言って引っ込めようとしたチョコを、｢え、いやいる！凄く欲しい！｣と言いながら慌てて付けとった武にため息を吐く


貴｢それ友チョコ。ついでに作っただけだから｣

山｢マカロン……？｣


透明な袋に入れられた“マカロン”を見て、武はそう呟いた


貴｢あぁ…それ、セラに言われたから。武にはマカロンがいいって……
あんたマカロン好きだっけ？｣

山｢いや？特別好きってわけでもねぇーけど……でもありがとな！！A！！｣


ニカッと笑い、お礼を告げる武
その後スグに｢お、そーだ｣と言ってポケットを漁る目の前のこいつに私は首を傾げた


山｢手持ちがこれしか無くてなー、今はこれで勘弁な｣


そう言って手元に転がったのは一つのキャラメル
いや……お返しとか別にいいんだけど……なんでこいつはキャラメルを持ってるんだ

まぁ、拒否する理由もないし受け取っとくけどね


山｢他にも誰かにあげんのか？｣

貴｢まーね、これからツナと獄寺に渡しに｣


｢んじゃーね｣と、武の横を通り過ぎようとしたけど、強い力のせいでその場から立ち去る事は出来なかった

その原因は私の腕を掴む武
武に腕を掴まれた事によって、私はその場から動けなくなってしまったのだ

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