不良少女の強がり２【REBORN!】

不良少女５８日目 ページ18

セラsaid
セ｢それと……Aの事だけど。正直安心したわ
初めてあった頃は全然生きてる感じがしなかったんだもの

だけど久しぶりに会ったらツナみたいな友達が出来てて……本当に嬉しかったのよ
だから…これからもあの子と仲良くして上げて｣


あの時の事は今でも思い出せるわ。
本当はあの時、A、貴女泣いていたわよね？


クラスの子達にご両親の事でからかわれて、悲しい感情を抑え込むようにその子達に暴力を振るった

不器用で強がりだから、きっとどうしたらいいのか分からなかったのよね
あの時あの場所に来たのだって、貴女が心配でずっと後を追いかけていた武に涙を見られないようにする為だったんでしょ？

Aは何も話してくれなかったけれど、涙の跡がくっきり残ってたわ


ツ｢俺は……Aに出会えて良かったと思ってます｣


私の言葉にそう返した目の前の彼
ボンゴレ10代目候補で、Aと武の友達の沢田綱吉

彼に関わっている限りあの二人はいずれ、こちらの世界に足を踏み入れる
だけど、それを二人が望むのならば私は止めはしないわ


それに……ツナなら、立派なボンゴレ10代目になって二人を守って…支えてくれると信じているから


セ｢そう、なら良かったわ｣


そう言って笑えば、丁度よくAの家でもある甘味堂の扉が開いた
どうやらおばあ様との話は終わったみたい


貴｢一応おばあちゃんには許可は取ったから……｣


そう言い放った後、赤くなった顔を隠すようにお店の中へと戻って行ったA
そんな姿でさえも愛おしさを感じてしまう


セ｢あぁ！Aの照れた顔、なんて可愛いのかしら！！｣

貴｢う、うるさい！次妙な言動してみろ！！野宿させるから！！｣


そう言ってツナの手を引いて、お店の中へ入っていったA
腕を引かれ、武のいる元まで連れていかれるツナは私を見て苦笑いをこぼしていた


どんなに何を言われても構わないわ
それで貴女が元気になってくれるのならば

貴女が私に愛をくれたように、私も貴女に愛をあげるわ
だからもう…一人で抱え込まないで



＿＿＿＿＿もう、"強がらないで"

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