不良少女52日目 ページ12
※オリジナルの話です
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《セラ・ファルファッラ》
noside
その日、1人の女が日本の地に降り立った
長身でスラリとしたその体型は一際周りの視線を奪う
そんな事などまるで気にせず、薄い水色が混ざった銀色の髪を風にたなびかせ、女は空を見上げた
?「…」
空は青く澄み渡り、風が頬を撫でる様にそよぐ
そっと瞼を下ろした女は思い出していた。昔の事を
自分の状況など関係なく、今と同じように流れていく雲
建物と建物の間をすり抜けて行く憎らしい程に優しくそよぐ風
そして自分を見下ろす小さな子供
?「ふふ…」
その顔を思い出すだけで自然と笑みが零れ落ちた
やっと、遂にこの日が。今まで待ち焦がれていたこの日がやってきた
胸からこみ上げてくる何かを押し殺す事などしないで、表情をユルユルと緩める女は歩みを進める
?「今会いに行くわ…!」
.
.
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綱吉said
ツ「ふわぁっ…」
青く澄み渡る空に浮かぶ雲を眺めながら、俺は欠伸を一つ零した
今日は休日。学校も休みという事でショッピングモールでCDを買った俺は今家に帰る途中だ
今日は獄寺君や山本も家に来なかったし、ハルとも合わなかった
それだけでこんなにも平和になってしまう俺の日常
まぁこんな時間も家に帰れば直ぐ終わるんだけどね
?「あの」
そんな時、突然背後から聞こえてきた女の人の声に俺の意識は現実に引き戻された
?「交番までの道をお尋ねしたいのですが」
ツ「交番でしたら_」
その言葉に俺は道案内をしようと笑顔で振り返って、蟀谷に当てられた硬い"それ"に体が固まった
ツ「ひっ」
?「喋るな動くな。少しでも動いて声を上げてみなさい
あんたの頭に立派な風穴が開くわ」
思わず口から出そうになった悲鳴も、その言葉を聞けば急速に体の奥深くへと引っ込んでしまった
そろりと視線を横へ流し、蟀谷に当てられている"それ”の正体を確認した
?「貴方がボンゴレ10代目候補という事は知っているわ」
"それ"の正体は拳銃だ。女の人は俺の胸ぐらを掴みあげると、今度は額へと拳銃を当てつけた
?「貴方に今から選択肢を与えるわ。
ここで撃ち殺されるか、私の頼みを聞くか」
ツ「た、頼み…?」
?「ちなみに私の頼みを聞けなかったら即サヨナラよ」
ツ「それってどっちにしろ俺の命危ないじゃん!!」
?「五月蝿いわね」
ゴリっと押しつけられた拳銃に俺は悲鳴をあげた
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まくすうぇる(プロフ) - うにゅ・・・どっかに雪使おーよ!!が、どっかに行き着かおーよ!!に、なってるですにゅ。 (2019年8月17日 21時) (レス) id: d72df01982 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - いちご大福さん» こんにちは~やっぱりリボーンは、いいですねぇー!しかもこの内容やまもぉーと幼なじみだなんて(*´ω`*)なんと言うことでしょー (2018年3月23日 12時) (レス) id: 39df0bc08c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - キキさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 7ea60b94d5 (このIDを非表示/違反報告)
キキ - 面白いです! (2017年12月30日 18時) (レス) id: ad8f8fef3c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - あすかさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2017年12月30日 0時) (レス) id: 7ea60b94d5 (このIDを非表示/違反報告)
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