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「「『…』」」
部屋に行く間も、沈黙は続いた。
Aは落ち着いた表情、蘭は笑顔で、竜胆は不思議そうな顔をしていた。
「…着いたぞ、部屋」
「荷物はもう入ってると思うよ〜。じゃ、困ったら事があったら言ってね♡」
『はい。ありがとうございました』
バタン
Aは部屋の中に入り、灰谷達は、また廊下を歩き始めた。
「…兄ちゃん、Aの事、大分気にかけてない?」
「あー、気付いちゃった?…なんか、今回はアイツの事…知りたい?みたいな感じがするんだよな…」
そんな会話をしながら。
___
…こじんまりとして、素敵な部屋ね。城の綺麗な私の部屋より、コッチの方が好みだわ。
Aは荷物の整理を始めた。
…お父さんは、私を売ったのね。対価と引き換えに…自分の為に、私を身代わりにした。
あんなに笑顔で接してくれたのは、嘘だったのね。
そう思ったAは、段々と父親に対しての怒り、憎しみが湧いて来た。
そして、一つの疑問が浮かび上がってきた。
…じゃあ、どうして警察に頼んで私を探しているのかしら?
私は馬鹿だからわからないわ。
もしかして…意図的に私を売った事を隠す為?
それとも、私が家出した事を焦ってる?
後者の方がありそうね。
お母さんは、この事を知っているのかしら。きっと、知らないわよね。これを知っているのは、お父さんくらいでしょうから。
___これから、どうしましょう。
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ヒカル(プロフ) - きなこだいふくさん» ミオよぉぉ!!!いつもコメントありがとぉぉぉぉ!!!!! (2022年3月29日 16時) (レス) id: 3a71b6c798 (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - ヒカルぅ!完結おめでとぉぉぉぉ!!!!!!!ここまで本当にお疲れ様!こんな神作をありがとう! (2022年3月29日 15時) (レス) @page15 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - 青雲さん» マジそれな。この作品と作者マジ神。私も青雲さん好きで〜す←お前が言うとキモい。 (2022年3月29日 11時) (レス) id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
青雲 - 最高な作品と神なヒカルさんいや、ヒカルさんではなくヒカル様様と呼びますねそれときなこだいふくさ〜ん好きです← (2022年3月27日 21時) (携帯から) (レス) id: 63a416050e (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - きなこだいふくさん» ありがとー (2022年3月27日 19時) (レス) id: 3a71b6c798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒカル | 作成日時:2022年3月24日 20時