恋は駆け引き。【Taiga.K】 (ページ8)

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Taiga side

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今日の5時間目は…体育だ。俺、運動神経悪いからな～。体育の成績が唯一良かったのは、ダンスがあった時だけだし。

あ。そういえば体育Aと合同じゃん！よっしゃ！今日の体育頑張ろ！

体育の授業が始まった。今日は、試合から始めるんだって。Aの近くに行こうと思ったけど、1試合目から試合だった。あーあ。残念。

仕方なく、Aの試合を見る事に。
えっ！？Aって、バスケ上手いの！？あとで聞いてみよ。

だが、彼女に見とれていた次の瞬間、

───────「危ない！！」

という声が聞こえたとほぼ同時に、

─────ガーン！！

という音が、体育館に響いた。

驚いて体が動かなかった。

数秒後、

───────「A！！」

と、俺はAの元へ走った。

───────が、

？「おい!大丈夫か！しっかりしろ！」

先「おい！A！分かるか！…保健委員！保健室に先生呼びに行け！」

？「いや、俺が運びます。先生を待つより運んだ方が早いんで。しかも首から上じゃ、何かあってからじゃ遅いですし。」

俺よりも先に動いた奴がいた。

大「…っ樹。」

俺は、自分の掌を強く握りしめ、ただ呆然とその光景を見る事しか出来なかった。