恋は駆け引き。【Taiga.K】 (ページ13)

今日:8 hit、昨日:12 hit、合計:49,280 hit

14 ページ13

4時間目まで終わり、残すは避難訓練のみ。あー長かった。

今朝、大我が、

【今朝】

大「じゃあ、またね。」

『うん。またね。』

大「あ！ねぇねぇ。昼一緒に食わない？」

『いいよ。どこで食べる？』

大「俺、いい場所知ってるんだよね～。まあ、とりあえず昼休みになったら迎えに行くから。」

『うん？』

大「じゃあな！」

という流れで、一緒に食べることに。

てか、"いい場所"って何処だ？

大我のクラスから先生が出てきた。

『あの先生の授業長引くんだよな～。』

時計を見ると、4時間目終了のチャイムが鳴ってから約3分が経っていた。

少し時間がかかりそうなので、放課後のことやいろんなことを考えながら、大我のクラスの前で待っていると、

大「ごめん！お待たせ！」

『ううん。大丈夫。あの先生の授業、長引くもんね。』

大「そうそう。4時間目くらいはお昼があるんだから早く終わらせて欲しいのに。」

『でもさ、移動教室の前よりかは良くない？』

大「確かに。」

『ねぇ、大我？"いい場所"って、どこなの？』

大「俺に着いてきて。」

と言い、私の手を引いて、旧校舎の方へと進んで行った。

私達の学校には、新校舎と旧校舎がある。クラスや職員室がある校舎が新校舎。中庭を挟んだ向かいに旧校舎がある。旧校舎は、理科室とか移動教室の時しか行く機会は無い。

まぁ、新校舎って言っても旧校舎よりかは新しいってだけで、真新しいという訳では無い。

旧校舎の3階からさらに上へと続く階段を上る。

『屋上？』

「そう！誰も来ないから、ゆっくりできるよ。」

『そうなんだ。』

大我がドアを開けると、暖かい春の風がすーっと入ってきた。

屋上に踏み入れると、プールサイドに置かれていたベンチがあった。

『すごい。気持ちいい。』

大「でしょー？俺、天気が良ければあのベンチで昼寝したり、何か嫌なことがあったらここへ来て一人黄昏てたりしてるんだ。」

『そうなんだ。いいね。こういう場所。いいの？私に教えちゃって。』

大「大丈夫大丈夫。2人だけの秘密ってことで。ね？」

『うん。お昼、あそこのベンチで食べよ？』

大「いいよ。やべっ。早くしないと昼休みが終わっちゃう。」

2人共、無我夢中でお昼を食べて、お腹を壊したってことは、2人だけの秘密。