恋は駆け引き。【Taiga.K】 (ページ11)

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【翌日】

昨日と同じ様に大我と学校に行く。手を繋いで。

『ねぇ今日さ、田中くんにお礼言いたいんだけど、怖くない、よね？』

大「うん。見た目はあんな感じだけど、良い奴だよ。何？Aビビってたの？(笑)」

『そ、そうですけど何か！…だって、今年初めてクラス一緒になったし、関わる機会が無かったから、廊下で見かけるくらいだったし。』

大「まぁ、そうだよね。しかもAのタイプじゃ無さそうだし(笑)」

『私、結構ああいう人好きだよ。あそこまでチャラくなくて良いけど。程よいチャラさ？っていうのかな。ピアスが揺れてるのが好きかな。』

大「へぇー。以外。」

また私の新しい一面を見つけた！と、大我は嬉しそうだった。

大我とは、廊下で別れ、各々の教室に入った。

あ、そうだ。田中くんにお礼言わなくちゃ。でも、周りに友達が居て話しかけにくい…

と、私がオドオドしていると、田中くんから近づいてきてくれた。

樹「Aちゃん、だっけ？大丈夫だった？」

早速下の名前で呼んできましたね。怖いわ～。

『うん。大丈夫。何か異変が起きたら病院に行ってって言われたんだけど、あれから何事も無くて。本当にありがとう。』

樹「いやいや全然。Aちゃんが無事で何より。」

『あの…助けてくれたお礼に、私に何かお礼させて。』

樹「え、お礼なら今言ったじゃん。」

『いやそうじゃなくて、何か好きな物、とか。』

樹「大丈夫だよ。今ので俺は十分。」

『私の気が済まないので。お願いします！』

私の腕を引っ張り、私の耳元で、

樹「分かった。じゃあ、

────────────俺と、付き合って。」

……どういう事？