恋は駆け引き。【Taiga.K】 (ページ2)

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それから、授業が終わり、放課後。まぁ、始業式やって学活で終わりだけど。

あの後、廊下を通ると「あれ、京本の彼女じゃね？」と言われ、教室へ帰るとクラスのみんなに、「おめでとう！」と祝福された。

まぁ、別に嬉しくともなんともないんだけど。

琴花からは、「ファイト。応援してる。」と言われた。ちょっとぐらい助けてくれてもいいじゃん。なんか、急に孤独。

それはそうと、京本くんとの待ち合わせ場所へ。

『あ、いた。』

大「あ！来た！カフェでも行って、ゆっくり話さない？」

『いいよ。』

こうして、私たちはカフェへ。

カフェでは珍しい個室のお店。よかった。

大「早速なんだけど…俺と、

付き合っているフリ(・・)を、してくれませんか。」

『は？』

大「だよねー。でも、みんなの前であんな事言っちゃったからには、ねぇ？」

『いや、ねぇ？って。京本くんが勝手に言ったんじゃん。俺の言う通りにしろ、って。』

大「まあまあ。学校で話した通り、女子たちを追い払いたいの。そこで！君に協力をお願いしたい。」

いや、全然良くないし、協力も何も、公開宣言しちゃってるのよ。てか、ナルシスト？

『それは、私じゃなきゃいけない理由でもあるの？』

大「俺らの学年の男子によると、この学年の女子で一番可愛いのって誰？って聞いたら、Aじゃね？って言われて。で、クラス聞いてすっ飛んできたってわけ。」

『えっ、そうだったの？！え、それってちなみに何人の男子に聞いたの？』

大「えっとー…確か、5、6人かな？」

『絶対聞いた人が悪いと思うよ。だって私、告白なんてされたことないもん。』

大「へぇー。でも、何人も口を揃えて言ってたし、じゃあ、この子なんだなって思って。
しかも、学年で一番可愛い子と付き合ってるってなれば、他の女子たちも寄ってこないっていうか、寄って来れないでしょ？」

『確かに。』