会社、お仲間、お弁当(オリバーside) ページ10
オリバー side
「…あれ？ レオス君はまだ来てないのか…」
「あ！先生！」
「お、来たな」
打ち合わせ兼収録のため事務所に赴くと、そこには既にレイン君とローレン君が居た。レオス君はどうやら遅れているらしい。
スタッフさんと挨拶を交わし、席に着いて打ち合わせの資料を読む。
「そういえば先生、あの子とはどうなってるんだ？いい感じなのか？」
「ぶッ……！！げほっ、」
頂いた飲み物に口をつけると同時に、レイン君からとんでもない爆弾を投げられ、思わず噎せる。資料が濡れなくてよかった。当の本人はにやにやしてこっちを見ていた。
「なっ、なんっ……」
「先生配信でたまに話してるよな？素直で可愛い教え子ちゃん」
「あー、もはやエバさんのリスナーからも認められる公認の子か」
続いて会話に入ってきたローレン君もにやにやと僕の方を見ている。
【あの子】とは、僕がいる大学に通っている女子大生で、たまに僕の講義を受けている真面目で優しい子だ。
彼女は些細なことだと思っているようだが、僕は彼女にとても感謝しているのだ。女性達から追われていたところを善意だけで助けてくれて、簡単な料理しか作れない僕にお昼のお弁当を作ってくれる。
でも彼女は知らないだろう。彼女が僕を助けてくれる随分前にも、僕は彼女に救われた。
慣れない大学教授とVTuberの両立に疲労が溜まっていて、それもあってか運悪く来てしまった偏頭痛に誰もいない教室でただ1人痛みを堪えていたあの時。彼女は俯いていてよく顔も見えない僕に声をかけてくれて、冷たい飲み物とブランケットを持って来てくれて。偏頭痛に辛い光と音を、ブランケットを僕にかけて遮断してくれた。
ぼやけた視界に入った彼女の優しい顔。
それだけではない。
粘り強く彼女と交流を続けているうちに、頻繁に僕の体調を気にかけてくれるようになったり、研究や論文に手間取っていると自分が僕と話したいという建前で休憩させてくれるようになった。女子生徒達から迫られていたら英語を学びたいと言って連れ出してくれて、英語が話せるからと任された慣れない英語公演の助手として名乗り出てくれた。
そんな些細なことだけど、僕は彼女にとても救われているのだ。
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かな - コメント失礼します！更新ありがとうございます！！めっちゃワクワクしながら待ってました！！更新頻度がガクッと下がってもう更新されないんじゃないかなって思ってたところなので安心しました！！ゆっくりでいいので完結まで楽しみにしています！！ (5月5日 1時) (
レス) @page33 id: e27098baaa (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私弐時参時様(EN様と卒業してしまった方も含めて)全員推しなので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ストーリーめっちゃ好きです！これからも応援してます！ (3月26日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 日常系ってほのぼのしてめちゃくちゃ好きなのでこの作品に会えたことに感謝！応援してます！ (3月1日 8時) (レス) id: c72147683c (このIDを非表示/違反報告)
とな - コメント失礼します！個人的に足をグネッたって言う人が今まで近くにいなくていって足グネッたわって言ったら周りから何言ってんだコイツみたいに思われていたので、足をグネッったって言う表現を見つけてとても嬉しく思いました！ これからも頑張ってください！ (3月1日 0時) (レス) @page14 id: 2089fe153f (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ(プロフ) - とても好きです！！応援してます！！ (1月29日 14時) (レス) id: e1887f89f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2023年8月13日 21時
