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教授は深いため息をつくと、ソファに体を預け、頭に手を当てた。やっぱりまだ体調が悪いのだろうか。
「今日はお弁当はないんですが、先生がいたら渡そうと思って、プリンとフルーツを持ってきたんです」
目の前の机に紙袋を置く。フルーツは教授の好物であるぶどうやスイカ、プリンは有名な菓子店のもの。
さて、そろそろ気になっている方もいるとは思うのだが(誰だよ)、なぜ私と先生がこんなに親しげ(友人談)なのか。
まぁ簡潔に説明すると。
教員免許を持っていない先生は実際には教師ではないため、普通なら私とはなんの接点もなかったのだ。その接点ができたのは、大学に入って2年程経った日。
それまでは【イケメンで優しい完璧な教授がいる】とは噂に聞いていたのだが、その日お昼を食べようと学内で静かな場所にいた際、その近くを女生徒達に追われる先生が通ったのだ。あまりにも困ったように逃げていたため、思わず木陰で隠れるこちら側に引きずり込んでしまった。
助かったよと笑っていた先生は後日、わざわざお礼を言いにお菓子まで持ってきてくれて、そこから交流が続いている。次第に彼の生徒がたいていプロフェッサーと呼ぶのに対し、私はエバンス先生と呼ぶようになった。
また、出会った時に私が持っていたお弁当のおかずを先生にあげたら、存外気に入ってくれたようで、偶におかずを物欲しそうに見てくるようになった。ので、あまり料理が得意ではないという情報のある先生に、先生の分のお弁当も作ってくるかと提案したのだ。
流石に申し訳なさそうにはしていたのだが、英語を教えてくれると言ってくれたので、公平だよ。1つも2つも作る手間は変わらないしね。
故に、連絡先も交換しているし、たまにお昼を一緒に食べたりもする。美味しそうに食べてくれるから、とても嬉しい。気持ちは雛を見守り、餌付けする母鳥。母親。
「……ありがたく頂戴します…、が！今度こんなことがあったら僕に連絡してください！いえ、こんなことあっちゃいけないんですけれど！」
「ふふ、はい」
なんだかんだ割と話している生徒が危なそうな目に遭うのは心配なようだ。ミスタさんはまた迷子になりそうだけど、早々彼のような外国の方に会うことはないだろうし、彼とは連絡先の交換も、詳しい自己紹介もしていないから、もう会うことは無いだろう。
先生と共に好きなフルーツを乗せてデコレーションしたプリンを食べつつ、英語を教わった。
うーん、フラグ。
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かな - コメント失礼します！更新ありがとうございます！！めっちゃワクワクしながら待ってました！！更新頻度がガクッと下がってもう更新されないんじゃないかなって思ってたところなので安心しました！！ゆっくりでいいので完結まで楽しみにしています！！ (5月5日 1時) (
レス) @page33 id: e27098baaa (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私弐時参時様(EN様と卒業してしまった方も含めて)全員推しなので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ストーリーめっちゃ好きです！これからも応援してます！ (3月26日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 日常系ってほのぼのしてめちゃくちゃ好きなのでこの作品に会えたことに感謝！応援してます！ (3月1日 8時) (レス) id: c72147683c (このIDを非表示/違反報告)
とな - コメント失礼します！個人的に足をグネッたって言う人が今まで近くにいなくていって足グネッたわって言ったら周りから何言ってんだコイツみたいに思われていたので、足をグネッったって言う表現を見つけてとても嬉しく思いました！ これからも頑張ってください！ (3月1日 0時) (レス) @page14 id: 2089fe153f (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ(プロフ) - とても好きです！！応援してます！！ (1月29日 14時) (レス) id: e1887f89f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2023年8月13日 21時
