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「ところで、どしたん？そんな大荷物抱えて」
「あ、……今日、先生が大学にいらっしゃらず、いつも受け取って下さるヴィンセントさんもいらっしゃらなかったので…」
手に持ったお弁当を目線で指し示すと、丁度どこからかぐぅうぅ〜と音が。
「…やっべ」
「……っ、ふふ」
今はお昼時が過ぎた午後２時。聞けば、VTuberのお仕事をしていて、ひと段落ついたところで何か食べよう、と外に出ていたらしい。
お仕事って大変なんだなぁ、と思いつつ思わず笑ってしまうと、目の前のローレンさんが「あ、そだ」と何かを思いついたように言った。
「その弁当、貰ってい？」
「え？」
「食べる人いないなら、俺食べたいんだけど…」
え、むしろいいのか。この前食べさせちゃったけど、まだこれからお仕事があるという彼にど素人のお弁当を与えるのはいいのか。会社の人に何うちのらいばーに変なもの食べさせてんの、と怒られたりしないだろうか。
「大丈夫、ですけど…この量、多くありませんか？」
「マ？……あ、じゃあ2人呼ぼ。食べない……、いや食べるな？」
混乱する私を他所に「くっさーん、イブ〜」と離れて待って下さっている2人を呼ぶのを慌てて止める。
「あっ、あの！お弁当、食べられるだけ食べて頂ければいいので、あの、無理にお2人に食べて頂かなくて大丈夫です。むしろ知らない人の作ったお弁当はあまりおすすめしない方が……」
「えっ、」
「あと、あの、お2人ともローレンさんと同じVTuberの方、ですよね。よく分からない一般人が会うのも、ご本人にもりすなーさんにも失礼だと思いますので、ここで失礼しますね」
「まってまってまって」
「お仕事、頑張ってくださいね」
これ以上ここにいるとこちらに駆け寄ってきている2人の容姿を鮮明に記憶してしまいそうで、ローレンさんに失礼ではあるが、早口で言いたいことを言ってその場を足早に去った。一方的に知るのも良くないし。
本人も知らない、見知らぬ女の手作り弁当なんて食べたくないだろうし、そんな人と会うのもよくないだろう。有名人って、あんまり一般の人と会わないよね、普通。
そんなにお弁当が欲しいなら、やっぱり弁当屋さんのお弁当に変えた方がいいのでは。私特権で格安提供なら、あまりお金もかからないだろうし。そしたら先生の時間をわざわざとって英語を教えてもらうこともなくなるだろう。
なんて思いつつ、バイトに向かう。あ、お弁当箱どうしよう。
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かな - コメント失礼します！更新ありがとうございます！！めっちゃワクワクしながら待ってました！！更新頻度がガクッと下がってもう更新されないんじゃないかなって思ってたところなので安心しました！！ゆっくりでいいので完結まで楽しみにしています！！ (5月5日 1時) (
レス) @page33 id: e27098baaa (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私弐時参時様(EN様と卒業してしまった方も含めて)全員推しなので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ストーリーめっちゃ好きです！これからも応援してます！ (3月26日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 日常系ってほのぼのしてめちゃくちゃ好きなのでこの作品に会えたことに感謝！応援してます！ (3月1日 8時) (レス) id: c72147683c (このIDを非表示/違反報告)
とな - コメント失礼します！個人的に足をグネッたって言う人が今まで近くにいなくていって足グネッたわって言ったら周りから何言ってんだコイツみたいに思われていたので、足をグネッったって言う表現を見つけてとても嬉しく思いました！ これからも頑張ってください！ (3月1日 0時) (レス) @page14 id: 2089fe153f (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ(プロフ) - とても好きです！！応援してます！！ (1月29日 14時) (レス) id: e1887f89f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2023年8月13日 21時
