大型ワンコとハンバーグ ページ15
それはそうと、とふと部屋の奥を見ると、ヴィンセントさんと、先生のお知り合いらしい少年少女がお弁当を取り合うのを、金髪の男性がジッと見ているのが見えた。あれま、心做しか犬の耳が……
そっと近付いて、傍にあったお箸を渡してみる。
『えっ、』
『…えっと、食べますか？』
あ、フォークの方が良かったかな、と背の大きな彼を見ると、ワクワクしたようにパァッと笑顔になった。ワンコ第2号。
気になるものを聞くと、お肉系がいいと言われたので、ミニハンバーグをすすめる。箸の持ち方に四苦八苦しながらも、興味深そうにハンバーグを持ち上げて、口に放り込んだ彼は、目をキラキラさせて美味しいという感情を全力で表した。花が飛んでいるような。
外国にはない和風おろし風だったからかもしれない。
『すっごく美味しい！！！これ！これ俺好き！！！』
『……ふふ、よかったです』
あまりにも可愛らしい笑顔で、ハイテンションで好きだと言ってくれるから、思わず笑みがこぼれてしまう。これが世にいう母性というやつか。お母さん、今度料理の感謝をめいっぱい伝えるね。
『アイク！いい加減こっち来なよ！シュウも！』
『…っえ、あっ！！ルカ！！！なに手料理食べてるの！？俺も食べたい！』
『こら、ミスタ！』
『…あー、…』
ルカと呼ばれた男性の声に、ミスタさんと、説教をしていたアイクという男性、静かに傍観していた男性がこちらに寄ってくる。
うん。まじで背が高いな。威圧感が凄まじい。
「こらこら、Aさん。餌付けしない」
背の高い方々からの圧に少々小さくなっていると、更に巨人である先生が現れた。うーん、イケメンが多すぎる。
まぁ、彼らに餌付けしたくなるのは分かるけどね、という先生に、そういえば私はいつまでここにいていいのだろうか、と思い直す。
何やら大きな会社のようだし、先程からこの部屋の外で社員の方がうろちょろと走り回っているから、早々に帰らないと怒られるかもしれない。
先生にそろそろお暇しようか、と声をかけようとした。
「…………あ、もしかしてこの人がオリバー先生の言ってた【教え子】ちゃん？」
「……え、？」
『あぁ〜、先生の配信で話題に出てくる【教え子ちゃん】って、この子の事なの？』
『えっ、マジで！？』
声をかけようと口を開いた瞬間に、そばに居た男性から爆弾が投下される。
え？おし、教え子ちゃん？え、聞き取れた単語にstreamとかあったけど、え？しかもなんか日本語流暢だな？
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かな - コメント失礼します！更新ありがとうございます！！めっちゃワクワクしながら待ってました！！更新頻度がガクッと下がってもう更新されないんじゃないかなって思ってたところなので安心しました！！ゆっくりでいいので完結まで楽しみにしています！！ (5月5日 1時) (
レス) @page33 id: e27098baaa (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私弐時参時様(EN様と卒業してしまった方も含めて)全員推しなので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ストーリーめっちゃ好きです！これからも応援してます！ (3月26日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 日常系ってほのぼのしてめちゃくちゃ好きなのでこの作品に会えたことに感謝！応援してます！ (3月1日 8時) (レス) id: c72147683c (このIDを非表示/違反報告)
とな - コメント失礼します！個人的に足をグネッたって言う人が今まで近くにいなくていって足グネッたわって言ったら周りから何言ってんだコイツみたいに思われていたので、足をグネッったって言う表現を見つけてとても嬉しく思いました！ これからも頑張ってください！ (3月1日 0時) (レス) @page14 id: 2089fe153f (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ(プロフ) - とても好きです！！応援してます！！ (1月29日 14時) (レス) id: e1887f89f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2023年8月13日 21時
