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先生の言葉に、ヴォックスさんがふぅ、とため息をついた。
『…あぁ、…どうやらうちのミスタが彼女と知り合いのようだ。打ち合わせを終えて別の場所に移動するつもりで外に出てきていたんだが、彼女を視界に入れたら案の定興奮のあまり抱き着いてしまったらしい。俺はお手洗いに行ってたんだが、ミスタが走り出した瞬間に彼女が危なそうだと思ったんでね。つい支えてしまったんだが……怪我はないだろうか？』
あまりのネイティブな発音と早口な英語、そして長文に聞き取れる耳が働かず、ただ先生と彼の会話を見守る。
なんとなくだが、ヴォックスさんがミスタさんと私の事を先生に話したらしく、途中でこちらを「例の外国の方ってミスタだったのか！？」とでも言うような目線を送り付けてきたのだが、仕方がない。私は彼と先生が交流があることを知らなかったのだから。
『あの、助けて頂きありがとうございます。支えてくださったおかげで、怪我はないと思います』
最後の部分だけ聞き取れたので、怪我は無いことを伝える。今はまだアドレナリンが出ているからかもしれないけれど、今のところどこも無いはずだ。多分。
ヴォックスさんは緊張でしどろもどろになってしまった私の英語を聞いても、理解してくださったようだ。
『………失礼、まだ名乗っていなかった。Vox Akumaだ。本当にうちのミスタが失礼をした』
こちらも名乗り、気にしないで頂きたいと伝えると、フッと笑ってくださった。うーん、とても様になっている。さすがイケメンさんのやることは違うわァ。そしてやはり声がいいことこの上ない。
ヴォックスさんへの挨拶を終え、先程自分のことで手一杯で声をかけ損ねたミスタさんの方を向く。
彼はまだアイクさん、という方とお話し合い(アイクさんからのお説教にも見える)をしていて、その近くでは金髪の人が、放置してあったお弁当を興味津々に見ていた。ん、犬かな？
「…本当に怪我はないんだよね？」
「はい、手首も腕も痛くないですし、大丈夫だと思います」
「それならいいけど…」
眉を下げ心配そうにこちらを覗いてくる先生に答えつつ、地味に若干痛み始めた足首を動かす。ミスタさんの体重を支えきれず足をグネったようだ。病院に行くほどの怪我ではなさそうだけど…
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かな - コメント失礼します！更新ありがとうございます！！めっちゃワクワクしながら待ってました！！更新頻度がガクッと下がってもう更新されないんじゃないかなって思ってたところなので安心しました！！ゆっくりでいいので完結まで楽しみにしています！！ (5月5日 1時) (
レス) @page33 id: e27098baaa (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私弐時参時様(EN様と卒業してしまった方も含めて)全員推しなので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ストーリーめっちゃ好きです！これからも応援してます！ (3月26日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 日常系ってほのぼのしてめちゃくちゃ好きなのでこの作品に会えたことに感謝！応援してます！ (3月1日 8時) (レス) id: c72147683c (このIDを非表示/違反報告)
とな - コメント失礼します！個人的に足をグネッたって言う人が今まで近くにいなくていって足グネッたわって言ったら周りから何言ってんだコイツみたいに思われていたので、足をグネッったって言う表現を見つけてとても嬉しく思いました！ これからも頑張ってください！ (3月1日 0時) (レス) @page14 id: 2089fe153f (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ(プロフ) - とても好きです！！応援してます！！ (1月29日 14時) (レス) id: e1887f89f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒツギ | 作成日時：2023年8月13日 21時
