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向井｢今日、どうしてもAに話しておきたいことがあって、｣
いつもふざけてる康二が真剣なのが言葉や表情から伝わってくる。
恥ずかしくなって下を俯いて目を逸らす私の視界に入るためか、康二がしゃがんで私の手を握った。
バッチリ目が合って、私を見るなり微笑んで康二が言った。
向井｢好きや｣
向井｢俺、Aのこと好きや、｣
もう普通の友達では居られなくなった瞬間だった。
5月、入社して1ヶ月が経った頃。
仕事にはまだまだ慣れないし、覚えなきゃいけないことも多くて毎日慌ただしい日々を過ごしていた。
あれから康二ともまともに会えてないし、ふっかさんとも連絡を取っていない。
平日はひたすら家と職場を往復して休日は仕事の勉強をして寝腐る、そんなに毎日だった。
同じ部署にはなべさんがいて毎日仕事を教えて貰ってるし、照くんとは最寄りが近いため毎朝同じ電車で通勤しているしお昼は3人で食べたりするから会う日が殆ど。
会えてないだけで康二や蓮ともちゃんと連絡は取っていて特に変わることのない日常を過してた。
変わったのはふっかさんとの関係くらい。
忙しい毎日を過ごしていた。
岩本｢A、｣
｢あ、照くんおはよ｣
岩本｢おはよ、最近暑くね？｣
｢うーん、まだ暑くない、笑｣
岩本｢まじ？早くクールビズになんねぇかなって思ってるくらいなんだけど、｣
｢えー、そんなに？笑｣
他愛もない会話をして、いつもと同じように照くんと出社する。
社員証をかざしてゲートを通り、エレベーターを待ってると右肩が一気に重くなる。
｢重いです、｣
渡辺｢うるせぇ、俺はまだ眠いの、｣
｢知りません…、｣
岩本｢毎朝大変だな、笑｣
なべさんと出社時間が被った時はいつもこれ、最悪な朝を迎える。
照くんの肩は届かないから丁度いい高さにある私の肩に項垂れてくるなべさん、正直言っていい迷惑だ。
沢山の人と一緒にエレベーターに乗り、先に降りる照くんを見送り、私達も目的の階で降りて同じ部署の人に挨拶をする。
朝一番の仕事は部署の軽い掃除と先輩方のお茶汲みから始まる、新入社員は私含めて3人。
毎日当番制で特に苦にも感じない。
平凡な毎日が幸せ、そう思うようにして私は生きていた。
彼のことを忘れるために、私には時間が必要だった。
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久しぶりの更新でごめんなさい…！
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なこ - 続きを読みたいと感じました。もし大変ではなければまた更新を再開していただけるとと嬉しいです (2023年4月30日 0時) (
レス) id: c3e3984b1e (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - LINNさん» コメントありがとうございます！優しいお言葉が沢山でめちゃくちゃ嬉しいです(;_;)！頻度を落とさず更新していけたらなって思うのでこれからもご愛読の程よろしくお願いします…！ (2021年11月24日 12時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
LINN(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝読しております。すーさん。の作品の世界線が好きで、お話もとても読みやすいです！橙さん落ちも我得なので嬉しいです！更新楽しみにしています。 (2021年11月24日 1時) (レス) @page21 id: d684871ddd (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます、凄く嬉しいです…！なかなか更新できず申し訳ございません、なるべく早く続き更新できるよう頑張ります！作品書くモチベを下さりほんとにありがとうございます…！ (2021年7月16日 1時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 気づいたらここまで読み切っちゃいました！！続きとても気になるので更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2021年7月15日 18時) (レス) id: 614cb0f217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年5月15日 3時
