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あれから1ヶ月後、私達は付き合うことになった。
2人で何度か会って、気兼ねなく過ごせる康二の隣に今まで以上に居心地の良さを感じたから。
利用する訳じゃなくてほんとに康二を好きになれたから。
きっかけになったのはもちろんあの日の出来事が大きいから、動機としては不純かもしれないし、まだ完全に心の中からふっかさんが消えたわけじゃない。
だけど康二はそれを理解してくれてる。
同じような不毛な恋をしていたからこそ康二は私の気持ちをしっかりくみ取ってくれた。
今日はいつものメンバー＋蓮とご飯に行く日、休みの日に会うのはすごく珍しい。
向井｢A〜、用意できたー？｣
｢まって、あと少し｣
向井｢はいよー笑｣
前日から泊まっていた康二は既に用意を終わらせていて完全に私待ち。
待ち合わせまではあと2時間はある、
洗面台の前で格闘している理由を解消すべく康二のいるリビングにひょこっと顔を出す。
向井｢お、できた？｣
｢康二、皆と会う前に美容院、寄ってもいい…？｣
向井｢え？えらい急やな！笑｣
｢髪…、切りたくなっちゃった、笑｣
向井｢…、よし、ほんなら家出よか！｣
文句も言わずに二つ返事で家を出る準備をしてくれる、
待ち合わせには少し早いけど私達は2人で家を出た。
いつも通ってる美容院に寄って急遽髪を切ってもらう、来る途中に電話で確認したらちょうど予約もなく空いている時間帯だったらしい。
就活終わりくらいから伸ばしてたロングの髪を肩につくかつかないかくらいのボブにしてもらった。
前髪も作ってもらい、時間はかなりギリギリで待ち合わせ場所まで2人で電車で揺られる。
席は空いてるけど降りる駅は3駅後だから2人で立ってるけど、目の前にいる康二は私を見る度ニヤついてくる。
｢何笑ってんの？笑｣
向井｢いや、伸ばしてたのも大人っぽくて良かったけど、短いのも可愛いな〜っておもて、笑｣
｢どんなAも好きやけどな｣とポロッと口にする。
髪をバッサリと切ったのは約3年半ぶり。
髪を切るのは未練を断ち切るのにいいらしい、
私はこれから新しい私になるんだ。
｢康二、｣
向井｢ん？なんや？笑｣
｢美容院付き合ってくれてありがとっ｣
向井｢どういたしまして〜笑｣
｢はよ写真撮りたいわ〜｣と首からぶら下げたカメラを撫でる康二はとても愛おしく思えた。
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なこ - 続きを読みたいと感じました。もし大変ではなければまた更新を再開していただけるとと嬉しいです (2023年4月30日 0時) (
レス) id: c3e3984b1e (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - LINNさん» コメントありがとうございます！優しいお言葉が沢山でめちゃくちゃ嬉しいです(;_;)！頻度を落とさず更新していけたらなって思うのでこれからもご愛読の程よろしくお願いします…！ (2021年11月24日 12時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
LINN(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく拝読しております。すーさん。の作品の世界線が好きで、お話もとても読みやすいです！橙さん落ちも我得なので嬉しいです！更新楽しみにしています。 (2021年11月24日 1時) (レス) @page21 id: d684871ddd (このIDを非表示/違反報告)
すーさん。(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます、凄く嬉しいです…！なかなか更新できず申し訳ございません、なるべく早く続き更新できるよう頑張ります！作品書くモチベを下さりほんとにありがとうございます…！ (2021年7月16日 1時) (レス) id: d77cf76696 (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 気づいたらここまで読み切っちゃいました！！続きとても気になるので更新大変だと思いますが頑張ってください！！ (2021年7月15日 18時) (レス) id: 614cb0f217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年5月15日 3時
