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｢私って空気読めないんですけど、｣
岩本｢うん、｣
渡辺｢知ってる、｣
｢あの、ちょっとは否定してもらってもいいですか？笑｣
渡辺｢俺ら康二みたいに優しくないから、続けて？｣
唯一優しくしてくれる康二は今日はバイトで不参加、
不貞腐れながらも続きを話し出す。
｢たまに、ふっかさんからオーラを感じるんです、｣
渡辺｢え、こいつメルヘン…？｣
｢いや、全然メルヘンじゃなくって、笑｣
｢もう俺に告白なんかしないでね、ってゆうオーラとゆうか…笑｣
笑いながらケーキを1口頬張ると、だっせ。となべさんが一言零す。
岩本｢翔太、！｣
渡辺｢なに無理して笑ってんだよ、笑いたくないなら笑うな｣
渡辺｢泣きたい時に泣かないでいつ泣くんだよ、｣
渡辺｢例えふっかがそう思っててお前と一線引いてたとしてもお前には俺らがいるだろ。｣
渡辺｢もっと俺らを頼れ、好きなら好きのままでいいじゃん｣
渡辺｢お前の気持ちがうざいとかふっか言うことがあったら、俺がふっかを殴ってやる、｣
渡辺｢誰が誰を想おうが人の勝手なんだから、誰かを好きになっちゃいけないとかないんだからさ、｣
渡辺｢だからなんとも思わなくなるまで、ふっかのこと好きでいろ、無理に嫌いになっても結局未練残ってこの先幸せになんてなれねぇぞ。笑｣
心に響いた、感動した、
なべさんがこんなにいい人だったなんて知らなかった。
第一印象の印象はそのままだけど、それだけじゃないと知れた、なべさんはとても仲間思い。
今まで少し距離を感じていたなべさんとはこの日を境に驚くほど仲良くなった。
その後は泣きながらケーキを食べて、2人にたくさん慰めてもらい
帰りたくないと泣き縋り、バイト終わりの康二も呼び出して4人でカラオケオールをし、翌日眠気と戦いつつもしっかり大学へ行った。
6月になったばかりの頃、5人で集まりなべさん主催の誕生日パーティーを開いてくれた。
5月誕生日のふっかさんと照くん、6月誕生日の私と康二。
4人でまとめて祝うならこの辺りの日付がちょうどいいとゆう理由で5人で居酒屋へ。
祝ってくれるのは嬉しいし、誇らしそうにしてるなべさんは可愛いけど、
私と康二は正直誕生日後の方が嬉しかった、何故なら…。
｢なーんで20歳になる前に誕生日パーティーするんですか…！｣
向井｢俺らお酒飲まれへんやん、｣
そう、肝心なお酒は今日もお預け。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年2月7日 3時
