何回だって。【紫】 (ページ46)

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渡辺｢じゃーな、気ぃつけて帰れよ～｣

岩本｢康二、またすぐ会おうな、笑｣

向井｢言いましたね？絶対ですよ～？笑｣

｢今日はありがとうございました！｣

向井｢ありがとうございましたっ！｣

一緒のタクシーに乗り込んで帰って行った2人を見送り、私達はまた2人になってしまった。

｢康二、あのさ、｣

向井｢俺な…、Aに言いたいことあんねん、｣

向井｢だからまた違う日に会ってくれへんかな？｣

｢え、今日じゃなくて…？｣

向井｢今日はほら、お酒も飲んでもたし、酔った勢いでとかそんなんじゃないって思ってもらうために…、｣

あかん？と首を傾げて聞いてくる康二に、首を横に振り後日会うことを約束した。

家に着いたのは22時頃、帰ってから携帯を開くと色んな連絡が入ってる中、彼からの連絡が1番に目に入った。

深澤辰哉飲み会いいな～、俺も混ざりたい!わら

深澤辰哉帰ってきたら連絡してよ?

連絡してよの文字を見て、彼の声がふと聞きたくなり通話ボタンを押す。

深澤『もしもーし、』

｢あ、ふっかさん、こんばんは…！｣

深澤『おかえり、楽しめた？』

｢あ、はい、とってもっ！｣

深澤『そっか、よかったねぇ、笑』

｢はい、！｣

深澤『A～、なんかあった～？』

魔法使いみたいになんでも分かっちゃう彼に、少し安心感を感じる。

｢ううん、なんでもないですっ｣

深澤『ほんと？ならいいけど、笑』

でも、確信があるわけじゃなくて彼に相談することは出来なかった。

ふっかさんとの電話が終わってからも、モヤモヤは拭いきれなくて

私は康二と会う予定のできた3日後を待つことしか出来なかった。

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