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｢え、えっ？！｣
深澤｢しーっ、公共の場では静かにしなきゃダメでしょ〜、笑｣
｢た、だって、ふっかさんが…！｣
深澤｢あんまりかあいいからちゅーしちゃった、笑｣
してやったりな彼の笑顔を見ると私も自然と笑顔をなれた。
搭乗時刻ギリギリまでふたりで話して、とうとうその時がきてしまった。
深澤｢そろそろ行かなきゃだな〜、｣
私の手をぎゅっと握ったまま、離すことなくゲートへ足を進めるふっかさん。
｢ちゃんとご飯食べてくださいね、？｣
深澤｢母ちゃんみたいなこと言うなよ〜、笑｣
｢ふっかさん、食細いから心配です…、｣
深澤｢日本に帰るって目標があるから頑張るよ、笑｣
ゲートに着き、私の方に振り向くと彼とバッチリ目が合う。
大丈夫、お互い笑顔だった。
深澤｢今日は泣かないじゃん、笑｣
｢泣いてほしかったですか、？笑｣
深澤｢今泣かれたら飛行機乗れないな〜、笑｣
｢泣きませんよ？笑｣
｢大丈夫です、少し離れたところに行くだけで特に何も変わりません…。｣
深澤｢頑張れよ？｣
｢ふっかさんもね？｣
そう言うと、また強く抱き締めてくるふっかさん。
なんだかんだ名残惜しいのはお互い様で、
頭では理解してても感情は正直だった。
深澤｢向こう着いたらちゃんと連絡するから、｣
｢はい、待ってます…！｣
最終ゲート前のベルが鳴り彼の体がやっと私から離れる。
｢気をつけて、行ってらっしゃいっ笑｣
深澤｢うん、行ってきます、笑｣
しっかりと見つめあってから今度は互いに近づいて別れのキスをした。
その日の夜、私を心配してなのかいつものメンバーが私の家に押しかけてきた。
大量のお酒を持って。
向井｢思ったより落ち込んでなくて安心したわ〜、笑｣
｢最後にふっかさんとふたりで会った時にね、大泣きしちゃったから多分そこがピークだったのかな〜？笑｣
渡辺｢落ち込んでたら俺が慰めてやろうと思ってたのにな〜笑｣
｢あ、結構でーす！笑｣
岩本｢だめだめ、今日は優しくしてあげて？笑｣
｢え、なんで？｣
向井｢なべさん、振られたてほやほややねん…、｣
｢え、まじ…？｣
結局この日は皆でキムチ鍋を食べて、私の慰め会ならぬ、
なべさんの失恋を慰める会になったのだった。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年2月7日 3時
