○ 40 ○ ページ41
.
深澤｢お待たせ、｣
｢あ、いや、呼び出してすいません、！｣
みんなには予め許可を取り、テントをばらす間だけと約束をして2人で話す時間を設けてもらった。
時間はないから大事な事だけど手短に、
照くんから言われた言葉を思い出し、俯いてる私の目の前でしゃがんでくれる彼に話を切り出す。
｢ふっかさん、｣
深澤｢ん？どした、？｣
｢タイへの転勤、頑張ってください…！｣
｢まだ社会人じゃないから…、転勤とか言われても正直よくピンとこないし、来月にはもうふっかさんは日本にいないなんて考えられないし…、｣
深澤｢うん、｣
｢ふっかさんに会えなくなるのも、想像できません…、｣
深澤｢うん…、｣
｢ふっかさん、｣
深澤｢ん…？｣
｢私は、ふっかさんが好きです…、｣
｢あ、これは告白じゃないですから！｣
慌てて訂正すると少し微笑んでから、うんと頷いてくれる彼。
｢だから、私は…、ふっかさんを待ちます、｣
深澤｢A…、それはさ、｣
｢4年だろうが5年だろうが、待ちます、！｣
｢いい時期を無駄にするってふっかさんは言ったけど、そんなのどうでもいい、、！｣
深澤｢どうでもいいって、お前さぁ…｣
｢そんな簡単に諦められないもん…、そんなレベルの好きじゃないもん…っ、！｣
そう言いながら顔を上げると、ふわっと包み込むように抱きしめてくれるふっかさん。
堪えて目に溜まっていた涙は呆気なく流れ落ちて、彼の肩を濡らした。
｢ふっかさん…っ、｣
深澤｢お前がこうやって悲しくなって泣いてても、俺は傍にいてやれないんだよ…？｣
｢うん…、それでもいい…っ、｣
｢ふっかさんがいいの…っ、｣
子供のように言い訳をして、彼に我儘を言った。
私が泣きじゃくってそう伝えると、抱きしめられてた身体が一度離れてふっかさんとしっかり目が合う。
深澤｢お前、ほんと俺のこと好きだねぇ、笑｣
｢もちろんです、だいすきです…っ！｣
深澤｢タイから帰ってきたらさ、俺から告白するから｣
｢え…、今なんてっ…？｣
聞き間違えたのかと思って咄嗟に聞き返すと、呆れたように笑って両手で私の頬を包みながらニコッと微笑んで同じ言葉をまた私に言ってくれる。
深澤｢だから、帰ってきたら俺から告白するから、｣
深澤｢それまでいい子で待っててね、笑｣
そう言って優しく微笑んで、私との未来を約束してくれた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年2月7日 3時
