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私と深澤さんが仲良くなれたのは1年上の先輩、岩本くんの存在がでかかった。
岩本くんは情報学部を受けているちょっと強面のお兄さん的存在。
仲良くなったのも至ってシンプルで、
私が凝りもせず、学食以外の場所も深澤さん探しをしだした頃、
康二とぶつかってしまったのが岩本くんだった。
勢い余って転けた康二に岩本くんが声をかけてくれたのが初めましての会話。
ん？これってシンプルなのか？
うん、シンプルってことにしておこう。
岩本｢わりぃ、大丈夫？｣
向井｢い、いえ！こちらこそすいませんでした！｣
岩本｢俺は全然、笑｣
岩本｢あ、ねぇ、ひとつ聞いていい？｣
向井｢な、なんでしょう…？｣
岩本｢お前らなんでいつも昼飯の時プレート持ちながらぐるぐるしてるわけ？笑｣
うちの学年で変な1年きたってわりと有名だよ？とご丁寧に噂まで教えてくれた。
｢人探ししてて、それでいつもお昼食べるついでに歩き回ってます！｣
岩本｢人探し、、誰探してんの？｣
向井｢聞いてどないするんですか…？｣
岩本｢いやまぁ、知ってる人だったら俺教えるよ？｣
｢ほんとですか！｣
｢商学部3年、深澤辰哉さんです！知ってますか、？｣
岩本｢深澤ってふっかのこと探してんの？笑｣
｢｢ふっか…？？｣｣
話を聞くと、岩本くんはふっかこと深澤辰哉さんとは高校からの付き合いらしく先輩だけどタメで話すほど仲がいいらしい。
もうひとつ教えてくれたことは、3年になると極端に昼からの講義が多くなりお昼ご飯の時間にはなかなか遭遇するのは難しいとゆうこと。
向井｢え、じゃあ今まで探してたのは…｣
岩本｢正直、いない人探してるようなもん…？笑｣
嘘や〜と言いながら崩れ落ちる康二と、新たな情報を得て満面の笑みを浮かべる私を見て大爆笑する岩本くん。
岩本｢お前ら面白いな、笑｣
岩本｢会いたいなら会わしてやろうか？笑｣
｢え、ほんとですか？！｣
どうやら私達は岩本くんに気に入られたらしく、この頃から学食の練り歩きはなくなり
3人で過ごすことも多くなっていった。
それから1ヶ月が経ったある日、岩本くんから朗報を受ける。
岩本｢あ、ふっかが来週の火曜なら予定空いてるって、｣
｢来週の火曜、？｣
向井｢その日〜、テストやけど昼からなら空いてますね、｣
｢私空いてない…、｣
岩本｢え、なんか予定あんの？｣
｢バイト…ある…｣
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年2月7日 3時
