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年明けの登校日、学校へ行くと進路、就職希望について聞かれる紙が配布された。
｢就活始まるな〜…、｣
向井｢俺まだ全然決めてない…、｣
｢不安だね、笑｣
2人でそんな話をしながら学食に向かうと、いつもの机に見覚えのある人が、
｢え…！照くん！！｣
向井｢えー！照兄やん！！おかえりー！｣
岩本｢おー、元気してた？笑｣
就活がひと段落着いたのか、最近会えてなかった照くんがわざわざ会いに来てくれた。
岩本｢この前面接行ったところが手応え良くてさ、やっと落ち着くわ〜…笑｣
｢お疲れ様！｣
岩本｢おう、ありがとっ｣
岩本｢最近ふっかと連絡取ってる？｣
向井｢ふっかさん？そう言えば来てないな〜、｣
話題に彼の名前が上がり少し気まずくなる。
｢私も全然連絡取ってないな〜、笑｣
向井｢なべさんなら取ってるんちゃう？卒業旅行どうたらって言うてたし！｣
岩本｢なんか最近やばいらしいよ、ふっか｣
｢やばい…？｣
岩本｢翔太から聞いた話だけど、女関係全部切ろうとして、でも1人の子がずっと駄々こねててストーカー紛いなことしてくるようになったらしい。｣
｢え、ストーカー…？｣
向井｢うっわ、それ怖いな〜…｣
岩本｢だから卒業旅行も渋ってるらしい、卒業するのあの2人なんだけどな〜…笑｣
そんな大変なことになってるなんて知らなくて、
私達は久々に5人で集まり、なんとかふっかさんを説得し、気分転換も兼ねて5人で卒業旅行へ行くことにした。
そして旅行当日。
駅で皆を待ってると1番初めに来たのはふっかさん。
｢あ、おはようございます！｣
深澤｢おはよぉ｣
旅行へ行くものの、私達の溝はあの日から深くなったまま埋まることがない。
深澤｢A、｣
｢は、はいっ！｣
深澤｢あの時はごめん、｣
深澤｢酔った勢い、なんて言ったらまた怒るかもしんねぇけど、お前にしちゃいけないことした。｣
｢ふっかさん…、｣
深澤｢ずっと後悔してたんだよ、お前と連絡取れなくなって寂しかったから…、｣
｢私も…、私も寂しかったです！｣
｢嫌いになんてなってませんから！これからも諦めませんよ！笑｣
私がそう言って微笑むと、私の大好きな笑顔で微笑み返してくれるふっかさん。
深澤｢お前に怒鳴られて目が覚めた気がしてさ、｣
深澤｢今までの女、全員に謝って関係切った。｣
彼が、変わろうとしている。
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作者名：すーさん。 | 作成日時：2021年2月7日 3時
